「ビジネスサイド」「ビジネス職」という用法を、エンジニアが用いるケースをよく見かける。

IT企業関係者に顕著な語だが、これは概ね「ノンエンジニア職」という表現が適切である。


エンジニアが用いる技術(プログラミング言語、データベース、計算機科学…)は、今日びアナリティクスや意思決定に多用されている。

少し前であればExcelで済んでいた業務が、今ではSQL/R/Pythonを組み合わせるようなケースに変貌していることは珍しくない。


更に掘り下げれば、「ファイナンス=データ分析全般」を標榜するケースを、北米や欧州の企業で頻繁に見かける。この場合のファイナンスとは、FP&A・管理会計といった分野のことだ。

これらの分野について、一定のコーディング(あるいはtableauのようなBIツール)や、場合によっては数学・統計学が必要な例が急激に増えているのである。いわゆる「データドリブン」のお仕事である。


この事実を考慮したとき、「エンジニア職」と「ビジネス職」の差異に、どのような意味が生じるだろうか。

つまるところ、両方の素養が必要な立場(データサイエンティストとFP&A)は、素養が偏ると「KPIのコーダー屋」だとか「Excelの大先生」に堕しかねない。

収益構造や技術的な枠組みを把握している立場として、どのような知見を提示するかが、分析職にとって最も重要な点である。


両者の混合が最先端である以上、区別のタコツボに篭もる合理性はどこにもないんだよね。