「本当はそれ、下請けでしょ?」
そう呼ぶしかない物事は少なくない。

自由な生き方をしているように見えても、
実態は在宅営業員でしかない例なんて多数ある。
連鎖取引販売(マルチ商法)やアフィリエイト広告は、その最たる例だ。


これらの本来目指す発想が悪いとは思わない。
このような形態の小規模ビジネスで上手く行っている人は、現に物凄い工夫を重ねている。
楽しんでいる人もいるし、結果的に並々ならない努力を重ねている人もいる。


いっぽう、このビジネスの胴元や広告元の本音は、
「トラブルを起こさず数字を上げてくれればいい」
という冷徹な中期経営計画や予実管理や内部統制に基づいている。


この事実を直視せず、本来やるべきことから逃げた層が安直に関わってしまう。結果的に「怪しい下請け分野」にしかならないのである。

下請け分野の自営業者や零細企業も、これと全く同じだ。営業マン一般も大差ない。いかがわしいジャンルの常である。

さしてスキルも想像力もビヘイビアも良くないのに売りが立ってしまった場合は、ルール変更に恐れおののくしかない。


目新しさで注目されたネットメディアも、雑誌を薄めた代替品でしかないことが知れ渡り、関係者は「ネタ切れか……」とぼやいている。

ITについては、macbook一枚でプログラミングを学べる仕組みがネット上に存在する以上、重要ではあるが下請けプレイヤーも少なくない。


これと逆に、南海泡沫事件くらいやそれ以前の時代から存在している組織立った分野は、ひとまずは下請けと無縁である。

ただし、組織立って動く以上、上司や出資者の代理を行うという点はどうしても否定しようがない。

代理を減らすためには、出来るだけ高みに登り、個人で勝負をする必要がある。

個人で勝負するチカラをつけるとしたら、古典的で伝統的な分野と、少し行き詰まった目新しさを見つけ、その潮境をテクノロジー(ないし「枯れた技術の水平思考」)経由で撞くのが正攻法だ。


替えの利かない存在になるには、知的なスマートさを泥臭く追求するのが、一見遠回りに見える近道なんだよね。

温故知新って、こういうことだ。