ネタ切れと基礎力。

daily11 スモール分析。

「ここ45年や10年で、コンテンツがあちこちに溢れています。継続的に面白いものもあれば、ネタ切れして尻すぼみしてしまうものもあると思います。この違いは何なのでしょうか?」

ネタ切れは、基礎の差であることが多いです。

義務教育や、基本的なビジネスのお作法、自分の価値観となる本音など、

ごくごく当たり前の物事が足りないから、基礎が怪しくなるのです。

なんとなく売れてしまったものが、だんだんと伸び悩んだり、

過去の栄光を忘れられないままに自滅していくのは、

単なる基礎不足の場合が大多数ということです。

 

普通なら冴えないけども、

知名度が出てしまった層が尻すぼみになっていくのは、

ぶっちゃけてしまうと、

もともと冴えなかった層が元に戻っていくだけなのです。

ネタ切れとは、自滅です。

基礎がないゆえに自滅してしまったり、

応用的なお題をもらう前に底辺落ちしてしまったりと、

知識だけでなく、

基礎的な立ち居振る舞いが悪いゆえに、

孤立無援になるまでが相場です。

孤立無援では活躍できません。

応援してくれる人がいなければ、

市場が狭まってしまいます。

狭まるどころか市場が消えることもあります。

 

コンプライアンス違反で突然消えたり、

怪しい人とつるんでしまうというのは、

それだけ市場が狭まったことも関係します。

そのほか、それだけ立ち居振る舞いが悪く、頭も悪く、

基礎がない状態で変に売れてしまったために、

あるいは実力を超えて分不相応に大きく見せ、

嘘を嘘で塗り固めてしまったがゆえに、

売れるために立ち居振る舞いが悪くなり、

継続的な味方がいなくなったことに他なりません。

これはちょうど、営業力や広告頼みのビジネスモデルに似ています。

営業力頼みの企業やサービスは、営業力の強さが仇となります。

広告頼み企業やサービスは、広告漬けが仇となります。

これにはほとんど例外がなく、

販売のための販売になってしまい、

ただ単に退屈なのです。

広がっていく過程で「こいつは基礎がなってなくてダメだ」と、

無言で嫌われてしまいます。

これをちょうど穴埋めするかのように、

毛並みが良い層が全てを上位互換していくのです。

二番煎じのほうが強いということなど多々ありますが、

調べてみると先陣を切った層の基礎力があまりにも低く、

当たり前のことを徹底していなかったゆえに、

自滅したというオチは多々あります。

「若気の至り」が、

本来は出る必要のないところで出てしまったと言えば、わかりやすいでしょうか。

 

現実解。

ネタ切れを基礎不足と見ておけば、

「このコンテンツやこの人は本当に成長しているか?」

という観点を持つことができます。

成長していない人は、明らかに不自然なので、自滅するのも無理はありません。

本当に成長したければ、

背中を蹴飛ばされてでも確実に気づく方向に、

強引にでも足を進める必要があります。

 

もっとも、基礎不足の人に限って、変に群れていたり、

せっかく地位を築いたのにビビって群れて、

基礎不足に戻ってしまうこともあります。

そうやって軌跡を辿っていくと、

コンテンツを出す人の実力が丸裸にできてしまいます。

コンテンツが面白いか否かという目線だけでなく、

作り手が成長しているか否かという目線を併せ持つと、

成長の動向が読めて、自分自身の成長にも貢献してくれるので、

作り手の行動指針を想定してみてはいかがでしょうか。

 

ホテルやレストランを使っていて、

経営者が何を考えているのかを想定することと同じで、

他人の頭の中を感情と論理で想定していくのは、

エキサイティングで面白いですし、

そんな想定は立派な企画やコンテンツの入り口です。

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。

↑詳しい自己紹介は上記リンクを参照。

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