仮想現実って、もはや現実を飲み込んでしまっているよね。

ここで言いたい仮想現実とは、VR技術だとか特定の物事のことではない。
「ネットとPCを活用すること自体が成立させている現実」のことだ。

要は、アマゾンでお買い物したり、コードを書いてやりたいことを叶えたり、文献を探し出したりして、
「ネットとコンピュータで完結して、ゲームのように現実を処理できる世界観で過ごすこと」である。
(レトロゲームやオンラインゲームを問わず、ビデオゲームにハマっている人を含めてもいいだろう。)



繰り返し問題視する人がいる情報商材だとか投資詐欺だとか、
こういう愚行だとか痴話喧嘩だとかソシャゲ課金(=ギャンブル)だとかは、
正直に言って現実オンリーでも起こりうる話でしかない。
「まず生きる上でのリテラシーをつけよう」という話なので、特に話題には入れていない。


そうではなく、
「現実オンリーでは届かない質と量の情報を、仮想現実から得られる」
ことの強みをもっと認識するといいのである。
要は、知識のサイボーグのように動くだけで、現実で活躍できるということだ。



ネットとPCで出来ることを再度集めてみよう。
・文献/資料集め
・学習、学位取得
・エンターテインメント
・買い物
・情報発信
・ビジネス機会
・効率化
・所属先探し、仲間探し、恋人探し


仮に目先の現実がしんどいとしよう。
目先の現実だけに拘るより、PCやスマホを持ち歩いて、
上記の組み合わせで動いたほうがいい。

目先の現実は、母集団の規模と性質が限られており、
時間対効果で言えば、現実に拘ること自体が馬鹿らしく感じる。

一番の武器となる「知識」を集める上では、目先の現実で経験できることより、
ネットとPCが案内してくれる現実のほうがはるかに役に立つ。
(分野によっては「現実」でないと不可能だったり限界があるものもある。
法規制が存在している分野、特に資格試験や学位を伴う医療や法曹が当てはまる。
また、人対人の温かみのあるノウハウが強みを持っている初等教育も該当する。)



ここで、ふと出てきたひっかかりを書き出してみる。
1. 明確に「仮想現実」と「現実」を分類させている人っているの?分類にメリットは有るの?
(仮想現実はあくまで自己啓発やビジネス機会の場というだけじゃないの?)
2. ただ単にバイアスを掛けるフィルタが「仮想現実」と「現実」の違いというだけじゃないの?


仮想現実と現実の二項対立をザクザクと切り分けてみよう。
a. 仮想現実生まれ、仮想現実育ち:とにかくネットだけで暮らせる人(アフィリエイターなど)
b. 現実生まれ、仮想現実育ち:一般的なネットユーザー
c. 仮想現実生まれ、現実育ち:(ネットだけで得られない世界も持っている人?)
d. 現実生まれ、現実育ち:ネットに触れない人



ただ4分類するだけであれば、「なんのことやら?」と言う感想しか出ない。
ここで「2. ただ単にバイアスを掛けるフィルタが「仮想現実」と「現実」の違いというだけじゃないの?
という問いに強みが出てくる。

a. は、リテラシーがほとんど「仮想現実」に寄せられている。
d. は、リテラシーがほとんど「現実」に寄せられている。
(この二つは、特徴が明確で飽和状態のため、ここで語ることがない。
逆説的だけど、どちらも「並行した現実」として存在している。)

b. は、リテラシーが「現実」に寄せられているが、「仮想現実」も活用できる。
(ここについては、一般的な不用意であるネットユーザーのため、
「ネットに振り回されてしまう」という特徴くらいしか浮き彫りにならなさそうだ。)

c. は、リテラシーが「仮想現実」に寄せられているが、「現実」でも活用できる。
(…ポイントはここだ。)



例えば c. はネットで生まれた「名無し」でありながら、
それを現実を歪曲させるために活用できる層が分類される。

「仮想現実」であるネット上の空間から知識を獲得し、
ネットの影響が未だ及んでいない「現実」の特定の分野について、
影響を及ぼしてしまえるチカラや価値を持つのである。
上記の通り、ニコニコ動画を作った人が半匿名性を重視することと、
同一だとは言わないけれども方向性は同じだ。
フェイク垂れ流しだとか、自由が広がらない内容や仕組みでなければよし、という考えだ。
(氏の立ち居振る舞い不明瞭な要素だとか運営方針だとかは、単なる準備不足なのか、テキトーなだけなのか、
実は自由を規制しようとする戦略なのか、見ていて面白いがフェイクなのかすらわからない。
こういう「どっちだかわからないリスク」は、フェイク垂れ流しだと見なしておくほうが安全。)



「名有りのa.」が「名無しの c.」を蛇蝎のごとく嫌うことについては、
以前にここここで複数回書いていることだが、
これは「ただの知識格差でしかないでしょ?」という仮説を立てている。

むしろ「仮想現実篭り」する「名無しのc.」が、
仮想現実と現実の両方からの知識を組み合わせて、
現実を塗り替えるという面白さがここにある。



「仮想現実=ネット」に持ち込まれている知識などまだまだ多いとは言えない状態なので、
「現実」の延長のような目先のコミュニティに拘るのはもったいない。

「仮想現実」を「現実」にしている名有りさんがつまらないのも、
「現実」を「現実」にしている名有りさんががつまらないのも、
実はただ単に「インサイトと知識が足りない」という理屈は全く同じなのである。
(名無しの住み家でまともなことを語る人がいたら、きっとそう答えるだろう。)



「仮想現実」から「現実」の知性をマイニングするために、
引きこもって名無しでオンライン活動を続けるのも一興だ。

「仮想現実」で「現実」を上書きしてしまうようなインサイトを出すために、
現状の「現実の図書館だけでは集め切れず調べ切れない規模の仮想現実の情報」が、
インフラとして存在していると言っていい。

現実に価値をつくるためにも、中身のない現実は仮想現実からの知識で上書きしてしまおう。
仮想現実(という名前の大型書庫)に篭って、そこから得られる高品質で最先端の知識を優先してしまえばいい。

それこそ、ゴロンと転がったまま面白いことが出来る自由があるくらいで良いんじゃない?