「バランスの良さなどいらない」の扱い方

daily0 本音たち。

巷では「バランスの良さなどいらない」という視点が流行っている。

これは実は単なる煽り文句だ。
成長の行き着く先では、自分なりのバランスの悪さを活かし、
それをカバーできるバランスに収束すると覚えておこう。

「バランスの良さなどいらない」の真意は、 
「大多数が行動しない中では、すぐ行動すれば相対的に有利になるよ」

「これを薄く塗り重ねれば、チンピラでもまあまあうまくいくよ」

という程度の、入口のレトリックでしかない。
これはつまり、

「限界を超えるとなると、バランスの良さや脱チンピラが必須だよ」

「でも大多数はチンピラ寄りの底辺だから、そこまでしなくても抜きん出られるよ」
という煽り文句というだけだ。
このほか、無視された要素として、
「バランスを崩して、バランスを構築して、また崩して…というサイクルがあるんだよ」

という流れが眠っているのである。

「おい、バラすなよ!」という声が聞こえて来そうだけど、

この生々しい事実を認識することには2つのメリットがある。

・知識のない多数派は、多数派から脱する機会を得られる

・知識のある少数派は、多数派に訴求させる発想を得られる

「バランスの良さなどいらない」という視点は、

実はリテラシーを向上させる入り口でもあるということだ。

せっかくなら、一面的に煽るのではなく、

トラッキングや検証可能なスキルセットや、突発的な思いつきを踏まえて、

自分で命綱を付け、自分で手綱を握るよう心がけたいよね。
遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。

↑詳しい自己紹介は上記リンクを参照。

boxcox.netを講読する
タイトルとURLをコピーしました