「データドリブン」の扱い方

daily0 本音たち。

データドリブンがあちこちで叫ばれて久しい。

実のところ、データドリブンは付加価値を出さない雑務を消すことになる。

データに基づいて動くということは、データの徹底した整備が求められる。
データが手に入るということは、AIやRPAで置き換えやサポートが可能な環境が構築できる。
そのような環境が構築されるということは、今まで紙やメールや口頭で行っていた、
付加価値のない伝達作業や、役職者の自己満足でしかないミーティングは不要になる。

要は、システムやデバイスで置き換えや自動化や補助ができてしまうので、
付加価値のない役職や忖度や、事務や紙仕事や会議の人力作業は、
データドリブン環境の的確な設計で限りなくゼロに近づけることが出来てしまうのだ。

そうなれば、自分で考えて調べて行動してフィードバックするだけで済んでしまう。

そのような古典的で自由闊達な知性のある人材以外は、一切不要になる。

いっぽう、approve(承認)に基づいて動くという、
圧倒的多数の組織にありがちな中間管理職と平社員の関係は、
正直に言ってしまえば付加価値を一切出していない。

雁首を揃え、ウンウン唸ったり発言を誤魔化したりイライラしたりしているが、
その間に費やしている給与と時間は、組織として見ると投資対効果がゼロである。

このとき、中央集権的で官僚的な体制を抱え続けること自体が負債であり、
組織にとっても個人の成長にとっても、リスクと言う以外になくなってしまう。

データドリブンにて付加価値を作る要素は、
・アタッカー(ゼロ→イチ、イチ→100を作る技術者や企画者)
・ディフェンダー(成長の際に予めリスク回避のシナリオを構築する専門家)
・ヒーラー(顧客や組織やヒトに徹底的に寄り添ってケアするコミュニケーター)
・シューター(見えない要素を精緻に判断・予測して狙い打つ科学者やフューチャリスト)
と分類できる。

この4つは、各人が1つずつ持っているのではなく、
複数持ち合わせている場合が多い。

いずれも、数値データやテキストデータや音声データや、
そのモデリングに即した決断が求められる。

「中間管理職と平社員の関係」という、
価値も合理性も思考も行動も面白さもない要素は、
入り込む余地がどこにもないんだよね。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。

↑詳しい自己紹介は上記リンクを参照。

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