秋口になると、毎年「ああ、吹奏楽コンクールの全国大会のシーズンだなぁ」という思いが心よぎります。

高校生のときのことをちょっとだけ書いちゃうと、
・怒鳴るスタイルの指導をしていた他の高校を「大丈夫かなあ……」と思っていました
・金髪・茶髪・パーマだらけで全国大会に出ちゃいました
こんなことだらけでした。

「全国大会に出る吹奏楽部」と聞くと、指導がもの凄く厳しくて、軍隊もビックリな規律があって、ドロドロしていて……。
だいたいこんなイメージでしょうね。少なくとも『響けユーフォ二アム』の世界よりもっとギスギスしている印象でしょう。

その真逆の、自由すぎた環境の高校だったので、自発的な指導の厳しさやドロドロ感やギスギス以外は、かなりゆるいところでした。

自由すぎたあの当時のまま思い返すと、ずっと自由な発想ばかりしていたので、
「吹奏楽の名門校かつ吹奏楽推薦のある、進学校ではないレベルの高校」について「これってビジネスなんだなあ」という感想がありました




ビジネスの観点で生徒さんを集める高校を非難したいわけではありません。名演奏が生まれることには賛成ですし、チームプレーが得意になるための情操教育は大切です。

ビジネスなら「これは指導する私と学校にとっての、ライフワークでありビジネスなんだよ」とハッキリ言うべきでしょ、ということです。

そして「吹奏楽以外を含めた音楽の(あるいはビジネスの)全体像はこうなんだよ、そのために教養や立ち振る舞いが大切なんだよ」と言うべきなんです。

それが多感な時期に必要な、あるべき親心なんです。

ビジネスであることを隠して、部活漬けで教養も教育もおざなりにし、ただ単に「あー部活頑張ったね」「あの学校のあの演奏はピッチが良くない」しか言えない卒業生を量産することがヘンだよ、と言いたいだけです。




少なくとも、指導している先生方は、教員を兼ねたり、あるいは専業の指導者やバンドディレクターとして食べています。

また、私が直接知っている先生の中に、
「もともと中学の先生→吹奏楽の名門私立高校で指導」
というキャリアをお持ちの方もいらっしゃいます。

そして、そういった高校の卒業生はプロ奏者だらけなので、ふらりとコンサートを聴きに行くと知っている人に出くわしたり、プロ楽団に在籍していたり……ということだらけです。そういう人たちの中に、さまざまなキャリアやビジネス上のお付き合いが存在しているわけですね。

演奏や指導を生業として食べているわけで、そこに経歴や実績が生じ、またそれなりの対人スキルも求められるわけです。怒鳴る指導が目立つ人はさておいといて、基本的には人格者の方々ばかりだと思います(そう信じています)。

これはアマチュアの吹奏楽コンクールだろうと、ビジネスとして音楽に携わる場合だろうと、よっぽどでない限りはまったく同じです。

ビジネスとして取り組むには、結果を出すべく、教養もあり示唆に富んだ指導が求められるわけですね。




振り返って、情操も教養もない部活漬け。
・全ての演奏に音程のことしか指摘できない
・しかも教養もない、進学した大学もFランク
・新たに何かにチャレンジする知的好奇心もない
こういう「吹奏楽部を取り除いたら何も残らない(しかも的はずれの)音程ズレ評論屋さん」という人、結構見かけました。



こういう人が「結果を継続的に出す」というビジネスの発想だとか、教養だとかに目を向ける機会があったら、もっと違っただろうになあと思ってしまいます。

素直さなしには、何も結果に繋がらないということだよね。