「実名と非実名」の疑い方

daily0 本音たち。

非実名がいやなら、実名を出して活動する層をひいきにしよう。

実名を出しながら素行の悪い層、例えば芸人や、
ウェブでの炎上マーケティング屋さんや、
SNSで堂々と先行研究を無視するサラリーマン程度でしかない研究者を、
とにかくオピニオンリーダーとして祭り上げよう。

その上で、非実名の人たちがトラッキング可能な有益な知識を出していたら、
とにかく内容は無視して、次から次へと弾圧すればいい。

と、これじゃあまるで焚書坑儒だよね。
非実名で叩くことのカッコ悪さばかりが取り沙汰されるけれど、
実名で同様に叩くことや先行研究を無視することのカッコ悪さや背景の分析は、
話題にされることがほとんどない。

“「誰が言ったか」より「何を言ったか」が大事だ”
そのように言われて久しいが、「何を言ったか」という内容を、
的確にトラッキング可能にするには、「誰が言ったか」を明示する以外にない。
この「トラッキングできる知識」は、アカデミックスキルの考え方に他ならない。

他方、このような知識を基礎としながらも、
“未だ表現されていないことを表現し切る、胆力と繊細さと着想”
を、独自に模索することもまた。

非実名をとことん貫き続けようとも、
このように独自の切り口で自由に発言していくことは、
実はいくらでも可能なんだよね。

何らかの理由で名前を出せない人が有益な知見を出していたとしても、
それがパージされてしまうのはあまりにももったいない。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。

↑詳しい自己紹介は上記リンクを参照。

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