経営 その46 〜 破滅的な経済予測の扱い方。

daily1 商い。

破滅的な経済予測とは、それを出している人が儲けるための商材や、あるいは根拠の見出せない自己満足であると懐疑しておけばいい。
そもそも、金銭の有無を問わず(=SNSによる言動の拡散を含む)、煽って自分のポジションを確保するというインセンティブで、情報が歪められている。
こうなっては「対応策はこうだ」「このようにリスクを回避するといい」という実用的な論点など、出す意図もチカラもないのが事実である。

現実解。
破滅的な経済予測の策定が、そもそも本当に合理的・技術的に分析可能なのかどうかを疑う。
出し手の意図とスキルを含め、その信憑性を徹底的に疑う。
過去のバブル崩壊や金融危機の発端を探ってみる(南海泡沫事件あたりから)。

これは悲観しろという話でも、楽観しろという話でもなく、「外国語を学んで強引に日本から出ろ」という発言を鵜呑みにしろという話でもない。
あまりにわかりやすい煽りは、頭を使わせるわけでもないし、誰かを前向きにしていくわけでもないので、相手にしないほうがお得だということだ。

どうしても気になるのであれば、仮に仕事を全て失った際のキャッシュの確保と、そこから仕事をするための信用力の確保と、心身の健康の維持に努めておくだけで十分だ。
これはつまり、メガトレンドとやりたいことに応じ、成長しながら実用的に動けばいいという、シンプルな発想と一致する。

このとき、破滅的な経済予測など、そもそもポジショントークの押し売りでしかないと気づけてしまう。

仮に技術的に正しいとしても、予測は理路整然と外すことなど日常的であるので、いちいち気分を害する必要など全くない。
また具体的なアドバイスを欠き、かつ予測の基本的な考え方のメカニズムや限界を説明できないなら、それは知性の欠片もないただの煽りに過ぎない。

煽りに気を取られて「セルフ取り付け騒ぎ」を起こしてしまうことのほうが、よっぽど危険だと気付ければ事足りるんだよね。
リスクマネジメントとしても、成長策としても、これだけで必要十分だ。

..遠藤武

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。

↑詳しい自己紹介は上記リンクを参照。

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