経営 その72 〜 妥協。

常識のレベルに流されて妥協させられるより、
納得行く範囲を成長込みで定め、主体的に妥協するといい。
妥協する点も、それを破壊した次のレベルも、自分で決める。

現実解。
常識に流されると、意思決定の軸を他人に譲り渡すことになる。
そうなってしまっては、消極的な妥協を押し付けられるだけだ。

そうではなく「よし、自分で決めてここまでやり遂げた」と、
心底実感出来るようなレベルを探るのである。

このとき、成長の可能性を探ることについては、
妥協せず積極的に、かつ楽しく動いていくだけだ。

この探りを軸に「成長しきった、じゃあ次にいこう」というように、
一時点の妥協をぶっ壊し、次のレベルへの模索を重ねることが出来る。

誰かの基準で妥協させられるのではなく、
わざわざ闇雲に高いレベルを設定することもない。

仮に一時点の妥協がハイレベルであっても、
仮に一時点の妥協が軽く超えられる程度のものであっても、
次への成長の可能性を探れるのなら、それで十分だ。

成長込みで定めた妥協とは、
物事を更に叶えて高みに登るための、
ちょうどいい階段なんだよね。

一気に物事を押し進める必要はないし、
少し損やコストや時間を取って、
一段ずつ切り分けるほうが確実だ。

..遠藤武

経営 その71 〜 ボキャブラリー。

口頭では、お互いが寛容になるよう接する。
書き物では、知識をわかりやすく記述する。
どちらも、隠れた気遣いのしつこい準備ということ。

この意味。
普段の会話において「名前+さん」で呼んだり、
「私」「ぼく」と自称するだけで一気に柔らかくなる。

書き物において、語の定義を明確にしつつ、シンプルな記述を心がければ、
書き間違いや分かりづらさや、先行研究の不理解を避けられる。

ボキャブラリーが十分にあれば、これはいくらでも工夫が可能だ。
資料のない口頭での知識の言い間違いは、寛容さを保てばいい。

ただし、書き物でのボキャブラリー不足は、ただの準備不足。

もし専門分野の書き物で準備不足をやらかしたら、
その人は「基礎の理解が足りていない」と即バレてしまう。
SNSでの不用意な発言は、テキストが残るので知性が思い切り出る点に注意。

そんな不寛容な人が多いからこそ、より多く学んで、知性を探る。
知性を反映するボキャブラリーを大事に出来るほど、寛容になれるんだよね。

..遠藤武

経営 その70 〜 不確定要素。

不確定要素を気にする人は少なくないが、
これは実のところ、自分で自分を制限する思い込みだ。
まずは、不確定要素を不確定要素で終わらせることをやめよう。

現実解。
必要なのは、
「絵空事を具体化するにはどうすればいいか」
という点だけである。

例えば、売上を立てるにせよ、仕事のポストを探すにせよ、
契約を結んで報酬が入金されるまでは、絵空事だ。
この具体化が出来ていないなら、不確定にも程がある。

気にするべきは、このような絵空事の段階ではない。

それどころか、就職・転職にせよ営業にせよ、
いちいち絵空事を気にして発狂する意味は全くない。
これでは、時間とエネルギーと命の無駄遣いだ。

時間とエネルギーの無駄遣いを避けるには、事例や知識から、
絵空事を少しずつ具体化するだけで十分である。

それを欠いた思考と行動は、キツい言い方をすれば、
思考したフリ・行動したフリでしかない。
それでは、具体化する上では何も意味がない。

就職・転職や営業は、つまるところ、
「メガトレンドとして、どれだけ需要があるか」
「その需要がどこにあり、誰からどんなルートで巻き取るか」
「巻き取る上での所要時間や知識はどれくらい必要か」
という、マッチングと試行と待ち時間の話に収まる。

要は、具体的なポストや需要先、ルート、待ち時間を、
何らかの形で定めさえすればいいのである。

見込み先をリストアップしてもいいし、
求人やニュースやプレスリリースから状況を逆算してもいい。
信頼できるつながりから聞き回ってもいいし、
文献から知識回収して試行してもいい。

まずは、その解像度が低くても構わない。
継続しやすい(=勝手に継続できる)やり方で十分だ。

..遠藤武

経営 その69 〜 本質の撞き方。

状況証拠から不均衡を推察して、心底の本音を炙り出す。
外部DBにより不公正を可視化して、イカサマのロジックを暴露する。
本質を撞くとは、こういった「物事の照らし方」に過ぎない。

現実解。
その場の常識が、ふとどことなく可愛らしく思えてしまう、
そんな非常識のカタマリとなる知識や知恵を持ち込むことが、
本質を撞くための第一歩だ。

もっともこのカタマリは、非常識でも何でもなく、
常識の組み合わせでしかないのだけどもね。

経営 その68 〜 別ルート。

別ルートを確保して、既存のルートと比較する。
その余裕を残しておけば、足元をすくわれる率がグッと下がる。
バイパスと考え方は同じだ。

現実解。
新規事業に乗り込むとき、既存の成功体験を省みるといい。
飲食店で成功しているなら、なぜ自分の店舗が成功しているかを探る。
かつプロとして、どうやったら自分の店舗が失敗していたかも探る。

他に参入したい分野が、保険の代理店かもしれないし、
あるいは電気やガスの小売かもしれない。

いずれにせよ、販売・マーケティング、オペレーション、
ITシステム、事務、コスト管理…という仕組みは、
どのようなビジネスにも共通している。

もっとも、人力でこなせてしまう分野なら、
これらのどれかが欠けている可能性は非常に高いけれど。
失敗パターンは、この欠如に気づかなかったという準備不足が全てだ。

自分の成功体験の別ルートを探り、
自分の成功体験に欠けている要素を探り、
敢えて歴史にif(=もしも)を持ち込んで、
別ルートを作ればいい。

それくらいの工夫で、余裕が十分つくれるんだよね。

経営 その67 〜 自信を持つ。

ロジックや一般論や事例集めでカバーできる要素は、カバーしつくす。
この腹落ちを複数回重ね、自分が気に入ったスタイルを選び出す。
自信がないときは、こうやって物事に広く深く接するだけでも行動である。

現実解。
読書を通じて「取るべき行動」を選択し再現・構築できるなら、
例え小さな一歩だとしても、間違えたとしても、気にせずゼロから経験を作れる。
学ぶことが好きなら、これであっさり自信を持てるんだよね。

少しテクニカルに言い換えれば、これは先行研究調査と同じ。

..遠藤武

経営 その66 〜 プロジェクトマネジメント。

自分が今まで繰り返して来ている思考や行動を、日々記録する。
思考や行動の事例を集め、ピンと来たものを毎日最低1つは試す。
物事を実行する現実解として、これを出来る範囲で繰り返す。

この考え方。
これを線表にまとめたり、最小単位に分解して仕組み化(WBS)すると、
プロジェクトマネジメントの入り口に立つことができる。

単独かつできる範囲から物事を推し進めるとしたら、
まずはこれくらい簡単にしたほうが続けられるんだよね。

..遠藤武

経営 その65 〜 演じる。

自分自身が、特定の環境に置かれているようにふるまう。
想像を重ね、事細かな設定やシチュエーションを作る。
これはスタニスラフスキーシステムという、演じるための手法だ。

現実解。
演じることとは、メンタルトレーニングのご先祖様だと言っていいんだよね。
クラシック音楽のレッスンで「イメージを持つ」こともこれと同じだ。

..遠藤武

経営 その64 〜 下剋上。

今出来ることを、ひたすらレベルアップさせるだけで十分。
すぐレベルアップが見込めない物事は、後で回収する。
そんな過程を積み重ねると、下剋上の材料を用意できる。

この意味。
淡々と裏方や下請けに回り、そのレベルアップを果たすだけでいい。

インドのテクノロジー分野(IT分野とは言っていない)の成長も、
誰かからバカにされた人が淡々と動いて、下剋上を果たす成長も、
実のところ、経る道のりは全く同じ形だ。

一見つまらないことでも、ノウハウを集め、
品質とスピードの向上を徹底していくと、
勝手に付加価値が高まっていく。

始まりはアウトソーシングだとしても、
その品質を愚直に上げていく道のりは、
全くバカにすることができないんだよね。

..遠藤武

経営 その63 〜 優柔不断とグレーゾーン。

敢えて、優柔不断になってみる。
世の中のグレーゾーンを素直に直視することが目的だ。
優柔不断から卒業しているなら、余計にこの重みがわかる。

この意図。
優柔不断を避け、即断即決することはは基本だけれど、
そうならない、そうなれない人や場面は数多い。

現に世の中は、そうやって動いている。

だからこそ、即断即決すればすぐに目立てる。
そのためには、準備や知識を常に蓄えておくことが基本だ。
これは機動力を高めるために必須である。

もう一声。
機動力に逃げず、きちんと弱点を認めるためにも、
敢えてたまに「優柔不断」を楽しめばいい。

準備や知識のない(通用しない)物事には、
即断即決など持ち込みようがない。
そんな経験をしたことがある人は多いだろう。

常に即断即決することなど、誰がどうやっても出来ない。

このような難局で決断を下すには、準備や知識を確保しながらも、
優柔不断になりがちな場面を、繰り返し直視していく以外にない。

そもそも、身の回りをグレーゾーンを実感できると、
自分の立ち位置を別な確度から眺めることができる。

なぜあのとき決断ができて、なぜこのとき優柔不断なのか、
その自分なりの説明ができれば上出来だ。

要は、グレーゾーンについて解像度を上げ、
自分の言葉で説明ができるようになると、
突然にハッとさせられるのである。

これには、準備と知識と、
その限界を知ることが必須だ。

これと逆に、竹を割ったような性格だと、
何でも白黒はっきりさせるがゆえに、
不用意に角を立て、自滅してしまいかねない。

グレーゾーンへの準備が不足しているためだ。

そうではなく、グレーゾーンを素直に認めたほうが、
自分にも他人にも優しくなれるんだよね。

表面上、全くそのように見えない人でも、
内心はあちこちから逡巡して考えるなんてよくある。

優柔不断とグレーゾーンを認めると、
自分もその周りも、準備と知識を蓄えつつ、
余裕を持った決断ができるようになる。

これが一番のメリットなんだよね。

..遠藤武