「エンジニア職」「ビジネス職」への本音

daily0 本音たち。

「ビジネスサイド」「ビジネス職」という用法をよく見かける。

IT企業関係者に顕著な語だが、これは概ね「ノンエンジニア職」という表現が適切である。

エンジニアが用いる技術(プログラミング言語、データベース、計算機科学…)は、今日びアナリティクスや意思決定に多用されている。

少し前であればExcelで済んでいた業務が、今ではSQL/R/Pythonを組み合わせるようなケースに変貌していることは珍しくない。

更に掘り下げれば、「ファイナンス=データ分析全般」を標榜するケースを、北米や欧州の企業で頻繁に見かける。この場合のファイナンスとは、FP&A・管理会計といった分野のことだ。

これらの分野について、一定のコーディング(あるいはtableauのようなBIツール)や、場合によっては数学・統計学が必要な例が急激に増えているのである。いわゆる「データドリブン」のお仕事である。

この事実を考慮したとき、「エンジニア職」と「ビジネス職」の差異に、どのような意味が生じるだろうか。

つまるところ、両方の素養が必要な立場(データサイエンティストとFP&A)は、素養が偏ると「KPIのコーダー屋」だとか「Excelの大先生」に堕しかねない。

収益構造や技術的な枠組みを把握している立場として、どのような知見を提示するかが、分析職にとって最も重要な点である。

両者の混合が最先端である以上、区別のタコツボに篭もる合理性はどこにもないんだよね。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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