流暢さとは、その場その場で言い切ることにほかならない。
外国語でも母語でも、まず言い切ったほうが気が楽になる。
特に外国語の場合、「未完成だとそしりを受ける!」と感じたとしても、まず間違いを積み重ねたほうが、脳がフィードバック可能な実績を残しやすい。
未完成のままでも物事を言い切るのは、「できない自分のしがらみを断ち切るチャンス」を作るからだ。
これとは逆に、発話できなければ何も始まらない。
そもそも、シンプルに言葉を吐き出すことについて、完成も未完成もない。
未完成の状態を認め「よし、次はこうしよう」と手探りすることこそ、コミュニケーションを次のステップに進めるために大切な過程なのである。
思いのままに、下手でもフィードバックしながら斬りかかればいい。
切り結ぶ太刀の下に地獄なんてなく、実は常に天国なんだよね。