「自分のペース」を持つこととは、以下の3つを果たすことにある。
・自分の大好きな世界を常に切り開いて徹底的に入り込む
・入り込んだ自分の世界を現実で着実に活用する
・他人の世界を空から眺められるようにハイペースで進歩していく
マイペースと聞くとゆったりした印象を受けるが、ゆったりした揺るがないマイペースの舞台裏には、確実に常識外れのハイペースが存在しているのだ。
そうでなければ、そもそも他人の世界だとか、常識の世界のペースに揺さぶられてしまい、マイペースの維持すらままならない。
ペースが邪魔されたと感じるうちは、大好きな世界を歩み切れていない。
好きなものを選り好みすることがその一歩目だとすれば、二歩目以降は「どうでもいいもの」「嫌いなもの」「ペースを邪魔してくるもの」に精通してシャットアウトする工夫と言える。
ここで、大切なことを挙げておこう。
自分のペースが知らず知らずのうちに乱れたとき、「知らず知らずに邪魔してくる物事や常識の存在」があまりに複合的かつ身近すぎて、気づけないことが多々ある。
それは業界のタブーかもしれないし、実は毒親だった親の優しさかもしれないし、悪気のなさかもしれないし、文化の違いかもしれない。
ハイペースで進歩していくこととは「自分にとって好ましい土俵の在り方」をタブー抜きに定義し、
その上で例えば「正しいと思い込みたかった現状は、自分にとっては腐敗していたものだった」と言い切れるような、鋭さと素直さに立脚した勇気を持つことだ。
マイペースが維持しづらい状況があれば、それを逆手に取り、自分自身の知見を起点に、自分と周囲を徹頭徹尾タブー抜きに見定め尽くし、恐ろしいほどまでにハイペースで鍛え上げればいいのである。
もしあなたが鈍いと自認しているのであれば、それもまたチャンスだ。
鈍いなりに試行回数をこなしつつ、至らない点は素直に軌道修正すればいい。
1時間当たりの挑戦回数と失敗回数を増やし、そこから自分なりの鋭さを創ればいいのだ。
素直な鋭さもここまで来れば、的確かつ精密に自分の世界を切り開いて創り続けることができる。
ゆったりとしたマイペースの裏には、このような凄みがあるんだよね。
その際、昨日と今日、今日と明日を比べ、常に大好きな世界が少しずつ切り開けるようにペースを維持することは、繰り返すまでもない。