「仕事が嫌い」の原因は、創意工夫も成長もなく、
ルーチンワークを押し付けられる組織の非効率にある。
仕事そのものが面白ければ、少なくとも「嫌い」という思いは出てこない。
答えから言ってしまうと、つまらない仕事を続ける層は淘汰され、
新しく面白い発想を出す人が上書き保存していく。
誰もが知る大きい組織が、面白くて目立つベンチャー企業と同じ視点を持つようになり、
ここ1-2年で、大きい企業のあり方が大きく変わっている。
この真逆の、そのうち淘汰されてしまう組織を眺めよう。
未だに「中間管理職とスタッフ(=平社員)」という仕組みで動く組織は、
上意下達に従い、伸びやかな思考も感情も行動力も知性もない。
そこにあるのは、古臭さと我慢の押し付けの経験だけだ。
古臭い組織が突然崩壊するのは、我慢を強いて、
意味のないことを繰り返していることにある。
要は生産性や創意工夫が実用上はゼロということだ。
何も生産していない仕組みを抱えて、コストばかり増大し、
まともな人に愛想を尽かされて能力の低い人ばかりが残り、
集団心理で誤った意思決定をして売り上げを下げていく。
このトリプルパンチで、一瞬にして消えていくだけに過ぎない。
無駄な努力をしているのだから、無理もない帰結であり、極めて合理的な消え方である。
何らかの物事について、面白さや快さや「譲れない!」という感情に素直になることが、成果や学びの本質である。
これに気づく人が増えてきているため、組織も個人も、
我慢をせずに楽しく学びながら動いていくことに重きを置くのである。
従って、歴史の長い超大型組織と、最新の超小型組織ほど、
「つまらない仕事」を排除することに非常に気を回している。
どちらも、勝ち筋と負け筋をしっかり学んでおり、かつ何が面白く何がつまらないかを実感できる、
そんなまともな人が残っているからだ。
いっぽう、大多数の中途半端な組織は、人も成果も学びも全てヘナチョコなために、全てが後手に回っていると疑っておこう。
「仕事が嫌い」と思う前に、
・学ぶ面白さを見出しているか
・感受性豊かな発想を取り入れているか
・この2つを当たり前のように活用する組織か
という部分に着目して問いを立てるといいんだよね。