壁の外に出ないと、落ちぶれる。

daily14 壁。

壁の外に出ないままでいると、どうなるか。

例外なく落ちぶれていく。

 

この意味する所とは、

「壁の内側にとどまると、誰しも成長が止まる」

ということである。

その他大勢の人は、ビビって外に出られず、落ちぶれる。

活躍した人でも、ビビって変わっていけないなら、落ちぶれる。

 

現状維持は衰退の始まりだと、誰しも気づいているが、

この理由は「自分を客観的に分析できない聖域」を設けるからである。

分析できないとは、タブーを用意して思考停止する理由づけをするということだ。

成長するには、自分に不利である事実をありのまま認める必要がある。

これができなくなったらご臨終だ。

例えば、成績が壊滅的に悪く勉強が苦手だった人が高校受験や大学受験の対策をするに際し、

小中学校レベルの超基礎から見直すということをしないなら、

事実にフタをして見誤ることになる。

 

この事実は、直感的にはとても気が重いだろうが、

実は直感に反して、ありのまま受け入れると物事がとてもラクになる。

それはなぜか。

多くの人が、本気で事実をありのまま見ないためだ。

9割は、見ているフリすらしておらず、口先だけで終わる。

実のところ、ちゃんと行動すれば勝てる物事はとても多いのだが。

それだけ大多数はビビって事実を無視したり、

それだけ大多数は自分を平均くらいと無根拠に見積もるためだ。

 

とすれば、

「自分には何もない…」

と言い切る勇気は、

実はとても有利にならないか。

大多数は負けを認めようとしないから、

あっさりと素直に負けを認めるところから始めたほうが、

逆説的に数年単位では勝ててしまうのである。

 

そう捉え直せば、

いかに自分に不利だろうと、

事実をありのまま認めたほうが、

すべてにおいてハードルがさがり、優しいのだ。

自分をかばうこともできる。

ただし、大多数は事実をありのまま認めようとしないバイアスがかかる。

防衛機制としてこれは正しいが、もちろんそのままでは成長できない。

私は人間のこの習性を知り、

できる限り成長出来るように行動してきたが、

データ分析が出来たのはそのおかげだったと言える。

かなり強引で無茶苦茶な経験もあるが、

サラリーマン時代の移籍や転職のキャリアで困ることもなかったのは、

自分が面白がったことも大いにあるが、

それだけみんな壁の外に出なかったためだ。

 

現実解。

落ちぶれたくないなら、まず壁の外に向かって行動しよう。

話はそれからだ。

ボックスコックスネット、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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