木も見て森も見ると、壁に階段を作れる。

daily14 壁。

どうしても壁を超えられないとき、

大小さまざまな視点から物事を見定めるといい。

木も見て、森も見るのだ。

 

木を見るとは、データや事例を個別に見て、物事を分解していけるということだ。

このような「バラす」は分析の基本である。

森を見るとは、木の状況を大枠で捉えて、物事を統合していけるということだ。

このような「束ねる」は基本の逆演算である。

 

つまるところ、

「バラす」と「束ねる」の繰り返しで洞察を出すことで、

ギャップしかないところに、段階を追って進むという、

無理のないストーリーを作れる。

ギャップは壁であるが、無理に壁を壊すことをせずとも、

壁に階段を作って超える知恵を出せるのだ。

 

「バラす」と「束ねる」は分析であるが、これは自由に枠外から発想する方法である。

これは「クリティカルシンキング」であり、批評的思考や臨界思考と解釈できる考え方だ。

本音をバラし本音を束ねることで、本音をロジックに乗せ、別次元に向かうことができるのだ。

 

もうバレてきているから明らかにするが、

「ロジカルシンキング」とは理屈や道具の制作代行であり、召使いの技である。

批評や臨界には至らない。

召使いには、本音など不要であり、ご主人様の望む答えだけ出せばいいからである。

これは実は分析とは言わない。

既存の理屈や合理性だけ見ていくなら、数式に起こすなり、システム化すればいい。

いくら洞察したり、数式に起こしたり、

システム化しようとしても、

好き嫌いが先に来ることなど多々あるのだが。

だからこそ、

最終的には誰かの好き嫌いで決まることを踏まえ、

全体も個別も見て分析するのだ。

 

現実解。

木も見て森も見ることで、壁を超えるとは、

「バラす」と「束ねる」を通じて、本音を見定めることである。

本音を段階的に捉えていけば、自ずと壁が超えられるのは、無理のない進み方だ。

ボックスコックスネット、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
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