「この人の話はつまらない…」「この人はノロノロしているからもう関わらないな…」
そんな人を、どうしても相手にしなければならないこともあるだろう。
このとき「改善点はどこか?」を探していけば、自分の心の壁について、論点をすりかえて楽に過ごせる。
例えば、「人の話を聞いているようで聞いていないから、これを直せばいい」とか、
「年齢が30歳なのにもう老害だから、立ち居振る舞いを変えるといい」というように、
改善点をひたすら数多く浮き彫りにさせるのだ。
もちろん、この改善点はいちいち言葉にしなくてよろしい。
こっそり、ひたすら脳内に思い浮かべて留めておくか、
自分だけがわかるような形でバレないようメモ書きに残せばいい。
後々で見返して忘れてしまってもいい。
このとき1つでも改善点が残っていれば、
それは同じ嫌な状態を二度とつくらないための材料にできて、自分が成長できる。
それ以上に「改善点を見つけてプラスを作ろう!」という発想で、
目の前の相手の話をこの上なく真剣に聞いて大事に扱うことになる。
そうすると、相手が「この人は自分のことが好きなんだな」と思ってくれるという効果も得られる。
現実解。
改善点を見つけていくということは、「善さ(よさ)」を見つけていくことだ。
そうやってプラス方向に論点をすり替えていくことは、知性の使い方である。
知性のない状態だとイライラするが、せっかくなら知性で優しくなるほうが、全てにおいて壁を超えやすくなる。
ボックスコックスネット、遠藤武。