悩みが見えない、いつも悶々としているという場合、解決策は至ってシンプルだ。
悩みそのものではなく、悩みを取り囲んでいる輪郭を明確にすればいい。
具体的には、悩みについて「言っていないこと」を、知恵と勇気を振り絞って明確にするのだ。
高校生や大学生のメンタル不調でありがちな理由として、
親の不理解・親の顔色伺いが多いが、
メンタル不調の当事者である本人はその自覚がない。
それは、そんな親からの抑圧を直視していないためだ。
高校生や大学生にもなれば、
自分の進路を自分で決めることが基本である。
親の出る幕など一切ない。
それゆえ「不理解の当事者である親が少しハラハラする意思決定」を取ることが答えなのだが、
悩みそのものを捉えて小粒にまとまってしまうと、
「うちの親は不理解だな」という認識以上にはならない。
ただし輪郭を捉えると、
親の不理解の本質は、
「自分の勉強不足」
「親の勉強不足かお金不足」
に行き着くのだが。
自分でリスクが大きいことに取り組もうとして、
親がそんなあなたの不勉強を見抜いているなら、
それは「自分の勉強不足」である。
逆に、言い訳できないレベルでしっかり下調べしているのに、
それでも親が頑固に理解しようとしない場合、
それは「親の勉強不足かお金不足」に行き着く。
つまるところ、
単なるリテラシー不足か、お金不足だけである。
それ以上でも以下でもないのだから、
まずは親を上回る形で動けばいいのだ。
現実解。
語られていない輪郭を捉えていくと、ありのままの事実だけが残る。
ここから逆算して、本音を満たす面白い選択肢を選べば、悩み解決の大きな一歩を得られるはずだ。
ボックスコックスネット、遠藤武。