「表現しない」の扱い方

daily0 本音たち。
表現しない、あるいは表現の幅を絞ることも、表現のひとつだ。

何も、わざわざ詭弁を弄しろと言いたいのではない。
言葉で直接記述せず、文脈や場面や、語彙や物事の「不思議な組み合わせ」に語らせてみるといい。
引用した詩に語らせたり、パロディで独自の世界観を作ることを試みてもいい。

何が欠けていて(何が多すぎて)、どのようなイメージを言葉から与えられるかが、このポイントだ。
自分が何かを成し遂げんがために、わざと泣き言を言わず、淡々と動くこともこれにあたる。

いっぽう、表現の正攻法としては、論文の書き方やアカデミックスキルが挙げられる。
言語やデータを通じてアイディアを伝える上での重要な基礎であることに、異論はない。
ただし注意すべき点として、
「専門家の裁量や認識にのみ依拠して、特定分野の特定領域に絞って、その範囲内において合理的と思われる手法で意図や価値を主張する議論を行う」
という、専門家集団の合意に基づいて書かれている点に注意が必要だ。
これはどういうことか。
専門家の合意のもと、特定の論点が無視されれうるリスクがあるということである。
意図の有無を問わず、特定領域がチェリーピッキングされ、そのせいで矛盾やコンフリクトを起こしていても、
専門家が扱う範囲外と決めてしまえば「敢えて表現に載せない」ものとして、バイアスを放置できてしまうのだ。
敢えて表現しないという発想には、積極性も消極性も、誤謬も確信犯も、前進も後退もあるんだよね。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endou

↑↑↑
詳細は上記リンクを参照
↑↑↑

■遠藤武のやっていること■
・書籍と連載記事の執筆
・オーナー社長向け「仕組み化」プライベート指南

◆遠藤武の本
『仕組み化×データ分析で実践するFP&A入門』(中央経済社)2025年11月13日発売
紀伊國屋・丸善・ジュンク堂など大手書店およびAmazonでお買い求め頂けます

↓Amazonはこちら↓
https://www.amazon.co.jp/dp/4502551015/

◆遠藤武の連載執筆
中央経済社『旬刊経理情報』誌にて見開き2ページ連載「データ分析の森」を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています。
(2025年12月に連載80回達成)

◆セミナー・講演
・大阪商工会議所「仕組み化セミナー(年売上高3〜10億円社長向け)」2025年11月6日開催済・受付開始1週間で満席

・高松商工会議所「デジタル化特別講演」2022年12月9日開催・会頭様ご臨席の講演

boxcox.netを講読する
タイトルとURLをコピーしました