キャリアを選びは、進路(特に大学)を選ぶ基準である。
私の場合は「やりたくないこと・避けたいこと」からスタートした。
それが粗々から始められて楽だったからである。
やりたくない・避けたい環境として、
・レベルが低く多様性を欠いてしまい人生の選択が狭まることはやらない
・特定の業界・分野・組織・地域にへばりつかされて消耗することを避ける
・入試や大学院やピークで終わることは避ける
という方向性を定めていた。
ここからの行動や洞察として、行き着いた先は以下の通りだった。
・英強数強が基本なので、この2つから逃げない(特に入試と入学後に数学から逃げず、レベルを下げない)
・妥協する先として、地方に出ることも想定して旧帝大を見に行ったが、地方公務員や教師が多くキャリアの柔軟性がないため都内に特化した
・卒業後に実質的に研究や分析や洞察出しをずっとやっていられる分野に関わり、待遇と格式が高くなるようにする(大学教授は、海外でPhDを取ってきたケースや、多様な職歴があるケースのレベルの高さはさておき、単にストレートに研究だけやっている場合は「公務員の昇格」と同じだと悟る)
・公金・税金が主たる事業の出資元である分野は避ける(公金での研究や、公共事業のカタマリである土木は向いていないと悟る。大学は公金が出ているがこれは例外とする)
・その上で、可能な限り格式と経済面で有利に執筆できる立場を得る(これはアナリストという立場であっさり果たした)
かなりニッチな動き方を取ったが、ニッチと言い出すにはメジャーすぎる統計学とFP&Aに行き着いたのは、
「やりたくないこと」とちゃんと向き合ったからだったと言っていい。
現実解。
優等生の割に、ピークが大学受験や大学院で終わり鳴かず飛ばずで終わるケースは、「やりたくないこと」が不明瞭というケースが多い。
特に研究やキャリアが関わると、「やりたいこと」について突出しようがない構造も世の中に多々あるため、
活躍したい場合は「こりゃショボい!やりたくない!」という活躍ラインを見定めておくこと。
ボックスコックスネット、遠藤武。