高校生から大学生ぐらいで気づいていたことを、明確に言い切ろう。
キャリアで一番の面倒ごとは「需給バランス」である。
実際の適性はさておき、雇う側の都合で仕事の需給バランスが存在してしまい、それゆえ不本意な配属が生じるのだ。
FP&Aのような強い権限の立場で、一人前に全社統括を任される経営側となる場合、どんなに早くても30歳くらいからである。
知見や経験の要素も関わり、かつ最大手外資企業やスタートアップ企業はさにあらずだが、
結局は多数派の場合「社内の需給バランス」がそうさせている。
仮にとびきり優秀だとしても、適性や意向を無視して、大多数は営業マンに回される。
大学レベルのアカデミックスキルとしての英語が操れて、かつ統計モデリングとその周囲の数学や、
財務モデリングを軸とした会計学を使いこなせるならさにあらずだが、
多数派の場合「多数派の需給バランス」がそうさせている。
現実解。
結局、知見と経験を揃えることで、需要と供給を自分から作ることが解決のスタート地点だ。
「社内の需給バランス」は解決しようがないが、「多数派の需給バランス」は自分が少数派になったり、独自の知見と経験を打ち出すことで回避できる。
追記。
AIやデータドリブン真っ只中の今では優位性が減り、概ね2010年くらいからコンサル出身というだけではさほど強くなくなったが、
ファーストキャリアで真っ先に外資コンサル会社を選ぶ傾向は、知見と経験を揃えにいく発想ということ。
追記の追記。
キャリアを超えた起業・独立の発想をする際にも、知見と経験という「ドメイン知識」がとても大事。
ボックスコックスネット、遠藤武。