問題解決するには、情報を集め尽くせ。集めた「つもり」になるな。

daily13 事実の直視。

「問題解決のために、そもそも何が必要なのでしょうか。世間ではロジカルシンキングや、抽象と具体がもてはやされますが、手段に思えてしまいしっくり来ないです。メタ的ですが、解決策はあるのでしょうか。」

 

問題解決はシンプルで、「情報を集め尽くせ!」の一言に尽きます。

集め尽くそうと動く過程で、面白がったりショックを受けたりして、ありのままの事実を認めればいいのです。

「そんなの当たり前じゃないの!」
「わかってるわい!」
という考えの方に向けて、少しずつ明確にしますね。

「情報を集め尽くしました!」の99.99%は、「知ってるつもり」です。

「集め尽くす」とは、ものごとを徹底的に網羅・分類してしまうことです。

 

ここでは「パン」を例に挙げてみましょうか。

・パンの種類は?(食パン、バターロール、デニッシュ、菓子パン…)
・パンに使う粉は?(強力粉、全粒粉、ライ麦粉、米粉…)
・パンに使うイーストは?(生イースト、ドライイースト…)
・パンに使う乳製品は?(牛乳、バター、生クリーム、コンデンスミルク、脱脂粉乳、使用しない…)
・ほかに必ず使う材料は?(水、塩…)
・ほかに使う場合のある材料は?(チョコチップ、カスタードクリーム、クッキー生地…)
・パンに使う焼き窯は?(ガスオーブン、オーブンレンジ、コンベクションオーブン…)
・そもそも誰がパンを作る?(自分、家族、ご近所さん、近所のパン屋さん、大手パン工場…)
・好きなパンは何か?
・嫌いなパンは何か?
・誰の作ったパンが食べたいか?
・そもそも本当にパンでいいのか?
・パンを作っていて楽しいか?
・パンを作ることにストレスは感じないか?

などなど、無数に出てきますね。
「えっ、こんな所までわざわざ分類するの!」
という部分まで出し尽くすんです。

集め尽くすとは、こういうことなんです。
どんな些細なことも、ありえない極論も含めるんです。

これはプロであれば、ついつい集め尽くしてしまうレベルのはずです。

こういった一連の流れを仕組み化したものを、「オントロジー」と呼びます。

 

これがちゃんと揃っていると、「何が確からしいか、誤っているか」が見えて来ます。

正誤判断がつけば、上達やレベルアップの基準がわかります。

何かに上達したとき、あなたはどう感じるでしょうか?

・自転車に乗れた
・楽器の腕前が上達した
・英語で論文が書けるようになった
・数式が使いこなせるようになった

この場合、初めてのときに比べたら、「行動しやすい」のは明らかです。
「行動しやすい」のは、必要な物事や動作が見えているからです。

次に何をすべきかが見えているから、できないわけがない。

次が見えないとき、どうしても辛いですよね。

だからこそ、まずはひたすら集める。

かといって無理はしない。

面白がれるものを集める。

面白くないものを避ける。

面白がった先に、「よっしゃ集めてやろう!」という行動が出る。

たったそれだけでいいんです。

 

現実解。

なんでも「がんばる」は疲れてしまいますから、息抜きに調べ尽くせる物事を見つけてはどうでしょうか。

試行錯誤を、ただの錯誤に終わらせない、シンプルなサイクルに徹することがコツです。

ボックスコックスネット、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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詳細は上記リンクを参照
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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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