MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)が説教くさくなるのはなぜか。対処法はあるか。

daily9 大前提。

シンプルに言うと「作っている本人がつまらなく感じている」からである。

より具体的に言うと、手段と目的をごっちゃにしているからつまらない。

自分で自分のMVVを打ち立てて感じたが、

そもそもMVVという考え方がとにかく「果てしなくつまらなかった」のである。

(だからこそ、後述するように面白くしたのだが。)

ビジネスで用いる専門用語や概念は、

あくまでビジネスを気分よく効果的に進める手段でしかないのだから。

 

「ビジネスではミッション・ビジョン・バリュー(MVV=Mission+Vision+Value)が大事だ!」

と言われたとしよう。

この重要性を熟知している人はとても多い。

ただし、そんな「つまらない正論」を言われても、

「で、どーすりゃMVVを作って使いこなせるのさ!」

という言葉しか返ってこないお寒い状況も、

また目に浮かんで想像できてしまう。

どうしても「訓示」「唱和」のような説教くささから逃れられなくなる。

 

では、どうやって面白くしようか。

私は、概念の意味を説明するとき、

「小学生が絵本や児童文学やマンガを読むかのように一発でわかる」

というような、イメージのある言葉遊びを心がけている。

MVVを用いて具体的に表すと、

「MVVとは、女神さまのような存在に言ってもらっている、本音ありきの応援の言葉です。MissionVisionValueから頭の何文字かを取ると、『MissViVa(ミス・ヴィーヴァ)』になるのですから、説教くさくなりませんね。しかも、ViVaとは『万歳!』とか『活発』という意味です。女神さまに応援してもらえたら、ついつい行動したくなっちゃいますよ。」

というように説明している。

専門用語の概念が、たちどころに応援団になると思えるのではなかろうか。

 

思いのほか、MVVを作って動かすことが難しいのは、

改まって「自分でメッセージを送り届けないと…」と気張ってしまうためだ。

これはちょっともったいない。

専門用語ばかりを並べ立てて正論ばかりをまくし立てる人が、

実は頭をよく見せかけているだけであり、

そのまま下請けに甘んじるのと同じで、

無駄なチカラが入ってしまっているのだ。

いっぽう、言葉遊びが入ってくると、

説教臭さがなくなったにもかかわらず、

本音がいい塩梅に乗っかってくる。

ミッションは客観的に果たす使命であり、存在理由だ。

ビジョンは主観的に魅せる姿であり、理想系だ。

バリューは価値と行動の指針であり、具体化だ。

ここに本音が乗っていたら、強いに決まっている。

 

現実解。

更にMVVを解きほぐせば、

行動を分析したマニュアルも作れるのだから、

事業や組織を仕組みに乗っける上で楽しくなるし、

誰かに「ピン!」と来てもらいやすくなる。

 

追記。

事業を遂行する上で、以下のMVVを据えている。

本音ストレートで行動する上で、すこぶる良好だ。

 

☆Mission

(果たす: 客観的な使命と存在理由)

成長を、あなたの手元に。

 

☆Vision

(魅せる: 主観的な理想の姿)

退屈な時間と空間がワクワクに化け、

物心ともに成長する生の喜びの衝撃を、

再現出来る仕組みとして、

際限なく宇宙に広げ続ける。

 

☆Value

(価値行動: MissViを具体化するVolt)

・「フロー(熱中×流れ)」を作ってワクワクする

・迷ったら「ブレイク(細分化、破壊、休憩、打破)」する

・迷ったら「最強」「前代未聞」「記録更新」「異次元」に実力の目標を設定する

・迷ったら「粗々大づかみ」「凡事徹底」でスピードを出す

・迷ったら本音が「ピン!」となる打ち手を取ってハードルを下げる

・それでも迷ったり失敗したら、いたずら気分で前向きに笑う

EVILせず、LIVEをする

・本気じゃない人、お断り

 

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

↑↑↑
詳細は上記リンクを参照
↑↑↑

■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

boxcox.netを講読する
タイトルとURLをコピーしました