ちょっとした事実を複数集めて、
ちょっとした疑問に当て込んで、
その上でロジックを組んで次のステップを見出すと、
「あるある!」という大きな反響を得られる。
データがたくさん揃っていなくとも、
事実を解釈することで、
次のアクションが取れれば、
実用上は十分である。
これはファイナンスで言うところの、
「取引事例比較法」
という手法である。
統計手法を適用するには、
事実の前提となる事例は30〜100件ほど欲しい。
しかし、現実的にそうも言っていられない場合もある。
そういうときは、
思い切って限られた事実を比較し、
状況を要約したほうが、
かえってうまくいく。
現実解。
データを集めても、
それに見合った「規模の経済」が得られないなら、
データ分析するよりも、
シンプルにありもので比較するほうが、
投資対効果が明らか得やすくなる。
統計手法を重視したくなる気持ちは、
統計学を使ってきた立場からよくわかるが、
手段はあくまで手段であり、
データ分析の目的は事実の要約によるインサイトの打ち出しだ。
boxcox.net、遠藤武。