経営 その21 〜 システムエンジニア。

daily1 商い。

・プログラムを書かない、書けない、レビューも出来ない
・数学や計算機科学の基礎分野のいずれも理解していない
・どうすれば効率化できるかについての現実解を全く出せない
・暗黙知で書かれた、客観性のないズタボロな文書しか書けない
・年功序列頼りで、マイクロマネジメントしかできない

このような層が「システムエンジニア」という名前で、
日本語圏のIT業界に溢れている。

業務プロセスの分析(ビジネスアナリシス)など出来ないどころか、
「システムエンジニアには分析が苦手」と言い切る人もいる。

分析せずして、何をどのようにアルゴリズム化するのだろう。

単価の話。
プロジェクト管理業務を取りまとめる単価は、

1時間2,500円の場合もあれば、1時間7000円の場合もある。

これはスキルに応じた金額ではなく、IT投資金額の規模によって、
何となく定まっているだけに過ぎない。

本質的には、大差ない層が「貰いすぎ」「少なすぎ」という具合に、
はっきりと歪んでいるのである。

そもそも世界レベルで見れば、このような業務は、
エンジニアでもIT関連でも何でもない。

率直に言って、絶滅危惧種の事務員と全く変わらないか、
場合によっては事務よりもレベルが遥かに「低どまり」している。

客観的に見て、仕事を効率化するために作るシステムについて、
プロジェクト管理の運営がまったく非効率という状況は、

分析すらせずとも、どれほど無駄が多いか理解できるよね。

現実解。
このあちこちの歪みについて、年功序列のぬるま湯を享受するのか、
「やばい!」と危機感を抱くのかは、全ては人それぞれである。

月並みに言えば、「若手ほど損だよ」という現実がある。

他方、高齢化した非効率な従業員があふれるが、
この商習慣による非効率を強引に取り去ろうとする過程自体が、
新たな非効率やリスクとして日本語圏に居座り続けるという現実もある。

よって、究極的には「世代により異なる」と言うしかない。

この歪みを活かすも活かさないも、その人の危機感次第だ。

..遠藤武

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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