中途半端へと追い込まれやすくなった。

daily10 お金と実力。

いくら活躍しようとも、

キャリアや知的背景が中途半端な人ほど、

同じく中途半端な人を叩く。

いちばん醜いのは、

大学受験レベルで止まったまま、

大学以降の学びを否定して悦に浸る層だ。

さすがに令和のきょうび、

いくらお金を持った状態でも、

小中学校や高校で勉強が止まった人は尊敬されない。

テクノロジーが重要な世の中になったからこそ、

これは一発で理解できる時代になった。

うすうす勘付かれていたことではあるが、

それだけ頭脳プレーが重視されている。

更に言うと、

大学での学びが中途半端な人も同じだ。

文系で数学受験をあきらめた人や、理系で語学がからきしダメな人や、

大学受験の結果をいつまでも受験産業の消費者として言う割に、特定の学問分野に関わっていない層を想像するといい。

プログラミングや数理統計学のようなテクノロジーが軸になったがゆえに、

その周囲にある数学と物理学や自然科学全般や、

人間の本音の塊である人文科学や社会科学が、

ビジネスを肉付けしている。

ということは、

大学受験レベルの最低要件を満たしたら、

さっさと先に進まないことには、

肝心のビジネスすら肉付けできないのである。

特にいまこの瞬間で40代に達している場合、

年齢1桁のときコンピュータ(ゲーム機や電卓は含まない)を家庭で触れた層と、

いっさい触れられなかった層とでは、

生まれついた格差がある。

デジタルディバイドと呼ばれるこの格差は、

テクノロジーの肉付けについて洞察や基礎知識が足りないまま、

仮にビジネスを語るにしても、

いつのまにか中途半端な人と化して、

下位99%の視点でを語ることになってしまうのである。

DXと無縁だった分野にサラリーマンとして関わってしまうと、

仮にそれが投資銀行やコンサルティングだったとしても、

キャリアが断絶してしまい、

肉付けを欠いた「ただの消費者」になってしまう傾向が強い。

逆にいまこの瞬間で20〜30代だと、

就職氷河期やリーマンショックの余波もあり、

キャリアの断絶をリスクとして捉え、

筋の通った本音ベースの取り組みが大事だと感じているだろう。

学際系など実態に疑問が残る分野もあるが、

アカデミックスキルを軸に大学院で学び直す人が増えているのは、

1社で昇進するというモデルが崩れ去り、

年功序列のような中途半端が許されなくなったためである。

突然会社が消えてしまうことへのリスクヘッジが必要なのである。

テクノロジーが誰でも共通した手段になっている以上、

学んで横移動することもできるようになった。

これは「平成初期くらいまでの受験産業の消費者」程度では、

世の中が回らなくなっているということに、

多くの人が気づきはじめたためだ。

 

現実解。

世代間や業界間や、業界内での断絶が、

数年スパンで起こるほど足が早くなった。

独立している強者でも、

気づいたらいつのまにか中途半端に追い込まれてしまうのである。

それに気づかずに情報発信していると、

「それって情報のアップデートが下手くそなサラリーマン的な働き方に毒されすぎだよ笑」

「それって中小企業向けだけの話でしかない情報商材でしょ笑」

「それって大企業の働き方改革の皮をかぶったリストラでしょ笑」

「それって特定の産業の言ってることを信じすぎててデータの読み方がおかしいよ笑」

のように、

知的生産ができる人から失笑混じりに一発でウソがバレてしまう。

これは一定レベル以上の大学で知的生産ができていれば、

わざわざサラリーマンにならずとも気づける。

 

追記。

逆に言うと、

中途半端に追い込まれた状態でも頭抜けた売上を叩き出して生き残っている人は、

実はコバンザメ的に追いかけると、

上位互換して勝ちやすいので、狙い目。

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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