未来予測が当たらない理由と、対処法。

daily11 スモール分析。

未来予測が当たらないのは、

・未来の本音に対する大局観や洞察が甘い

・そのせいで予測のシナリオが実態から外れる

というためである。

いくらデータを集めても、そもそもそういう競技種目だと覚えておこう。

 

未来は、本音をベースについつい動いたり湧き出たり移り変わる物事である。

予測は、今見えているデータや事実を組み合わせて傾向を読み取り、推論することである。

要は、未来への本音が移り変わるものであり、そのため予測で読み取った推論のシナリオが変わってしまえば、そもそも未来予測の前提が消えてしまうのだ。

大局観が甘いと、シナリオがブレるのも無理はない。

 

自分がアナリストになったばかりのとき「大局観を持つとよい。すると思いのほか予測が当たってしまうんだよね」と、大学在学中から世話になったアナリストの師匠に、本音で教わった。

自分の大学の先輩でもある師匠は、国の研究機関で臨床から統計学やデータ分析までを研究領域として担っていた。

自分が大学生のとき知り合った時点でアナリスト数年目だったが、今は出世して地位を築いている。

 

未来予測の掘り下げ。

ストレートに言い切ると、故意にブレた大局観で煽るヘナチョコな売り方を「未来予測」として売る人がが多い。

もっともこれは「当たらない未来予測」なのだが。

こういう人は、未来が本音ベースで移り変わるという事実を曲解し、炎上商法やプロモーションで包み込むのである。

ぶっちゃけると、未来予測そのものなど一切気にしていない。

曲解を信じてしまうと、そもそも未来予測は成り立たない。

そうではなく、事実をありのまま淡々と直視すれば、傾向から未来の動向を予測し対処できる。

データだけでなく、「そうだったらいいのにな」という人間の本音が、事実としていかに動いているかを淡々と直視すれば、大局観を読み取れるのだ。

 

現実解。

大局観とは、誰もデータにしていないけど「あるある!」と首を縦に振ってしまう事実の集合である。

炎上や煽り含め、何がどこまで事実か、何がどこまでただの広報かを見定めれば、おのずと「当たらない未来予測」を避けることができる。

「当たらない未来予測」を、グレーゾーンを悪用してさも当たりそうなものとして売る商法についても、自ずと見分けがつくはずだ。

 

追記。

未来予測は、自分の本音をカタチにするために、自分から立てたり検証するものだ。

学んで知識を仕入れ、大局を検証し、自分の土俵に繋げてこその未来予測である。

 

追記の追記。

実務上は「データ分析を行った際、未来予測がどんな実情で外れるか?どんな事象を考慮しきれない可能性があるか?」を、事実に即して想定しておこう。

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。

↑詳しい自己紹介は上記リンクを参照。

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