「仕組み化」の仕組みは、個別具体的な知識で表せる。

daily11 スモール分析。データ分析ここだけ話。

「経営の仕組み化と一言で表しても、いろいろな切り口があると思います。『これが王道!』と言える仕組み化に必要な材料があるとすれば、それは具体的に何ですか?」

 

具体的に列挙していこう。

・MVV:ミッション/ビジョン/バリュー。組織の価値観を本音ベースで言語化し、チカラを出し切る。

・仕事の委任:経営者の余裕と時間作り。組織全体にに余裕が波及するための仕組み。採用や人事評価は、仕事の委任から派生する要素である。

・コンセプトデザイン:お客様に「欲しい!」と手を挙げてもらう仕組み。MVVをコアに、カスタマーサクセス[お客様の成功]を創る。言わずもがな従業員が「こんな会社素敵!」と自己評価を高めることも含む。

・WBS:ワーク・ブレークダウン・ストラクチャー(仕事の分解・構成)。ただし必ずしも厳密なものは必要ない。戦略マップや組織図なども含み、実際はWorkforce Breakdown Structuresと言っても差し支えない。

・マニュアルや手順書:MVV、コンセプトデザイン、WBSから派生してテンプレートに乗っけて、ノウハウを作る。デジタル化に伴い、単にマニュアルを作ることに留まらなくなった。

・会議と業務遂行のルール:時間設定、やらないこと/やることの峻別、次のToDoのトラッキングという仕組みを活用することもできる。

・行動分析:心理面や実情から逆算した行動の予測とふりかえり。MVVに乗せて思考と行動を重ねることがカギ。ABC分析(応用行動分析の手法)は、ToDo管理にも組み込める。

・データドリブン:FP&A、デジタル化、紙作業など非付加価値業務の削減。働き方改革から、キャッシュフロー増加までカバーする。

・分析:MVVやToDo管理や行動分析を質的変数とみなし、組織や商品の品質管理が可能である。

大枠はこのような具合だ。

 

「経営の仕組みの悩みは、そもそも既に解決している」と提唱する者がいる様子だ。

これはオペレーションズリサーチや行動分析学といった、根底にある仕組みの観点から見ても、明らかに正しい。

私が言う仕組み化とは、何かを改まって提唱することではなく、根底となる学問やテクノロジーの知識を組み合わせ「『世の中に流布する仕組み』を通じた仕組み化」を果たすことである。

このとき、すべての仕組み化の仕組みは、学問やテクノロジーといった具体的な知識に行き着く。

 

現実解。

具体的な知識に行き着くと、引用が可能となり、オープンソース化できる。

そうすれば、仕組みを広く研究開発することができるようになる。

これは自前で出来ることは自前で行い、どうしても難しいところはプロに依頼するということだ。

統計学やFP&Aのようなデータ分析から派生した考え方であり、

「仕組み化」まだまだ客観化や一般化ができる面白い分野なのである。

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。

↑詳しい自己紹介は上記リンクを参照。

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