生産性向上が謳われて久しいが、その本質は継続的かつ愚直に(そして楽しく)洞察を出すことにある。
単なる目先の作業に時間をかけるだけなら、生産性が低いままだ。
そうではなく、根本的な生産性向上とは、作り手として洞察を出し、前提条件を変えることにある。
洞察を作る側に周り、その過程が楽しめるなら、分野を問わず生産性は跳ね上がる。
洞察があれば、独自の切り口の仕組みや作品が成り立つから、既存の前提が入れ替わる。
その瞬間瞬間で、生産性という言葉すら消えるくらい、インパクトが残せる。
ブレずに洞察を出すコツ。
映像やSNSやマーケティングなど大人数が関わるメディア分野は、
既存のコンテンツをそのまま鵜呑みにせず、発し手の事実関係や過去から、
どんな本音があるか推定しておくといい。
上司や部下や取引先やお客様などのアナログ分野は、
既存の声をそのまま鵜呑みにせず、相手の立場や価値観から、
どんな本音があるか推定しておくといい。
このブラッシュアップがあると、目先の価値観に踊らされなくなる。
実はこれは、文献の読み方でもある。
現実解。
そうやって洞察して、そこから要件を定義していくと、
根本から前提条件を覆して、仕組みを作れる。
プログラムを書いて効率化するにも、実情からの洞察が先だものね。
追記。
目先の生産性という言葉に踊らされないようにすることが、生産性を高めるポイントだよ。
追記の追記。
この過程で、他人も自分自身も、隠れた本音に出会えるから、存分に楽しもう。
洞察出しは、秘密基地づくりに似ているから。
boxcox.net、遠藤武。