あまり誰も語らないところだが、ファーストキャリアは、格式と知性の掛け算が大事である。
昨今で独立する人が増えるにつれ、いくら活躍しても「なんだか立ち居振る舞いが悪いなあ…」とか「なんだかショボいなあ…」というケースが目立ってきている。
これはストレートに言い切ると、格式と知性の差によるものだ。
格式と知性のある仕事について、
研究や技術者や専門家などアカデミック分野、コンサルや外資などのハードワーク分野、日系大手全般
の3つに大別ができる。
研究やアカデミックな分野を軸にしたい人が少なくないのは、格式が高く、言わずもがな知性が圧倒的に重要であり、何よりやっていて絶対的に楽しいためだ(この一部には公務員も含まれる)。
コンサルなどの外資企業に行きたがるのは、格式が高く、かつ一定水準以上の知性が求められ、自分からコミットする楽しさがあり、報酬が高くハードワークに食らいつき甲斐があるためだ。
日系大手企業に行きたがるのは、格式が高く、アカデミックな分野や外資コンサルほどではないにせよ知性が求められ、楽しさはさておき一定のやりがいがあるためだ。
ファーストキャリアは、この3つが格式と知性のある立場であり、この切り口を意識しておくと、その先に圧倒的に有利な立場を得られる可能性がグッと高まる。
現実解。
いずれも基礎が重要であり、簡単に代替できない、コツコツやってきた人向けの競技である。
追記。
わかりやすく派手に見えるキャリアは、基礎のいらない分野だったり、そもそも格式や知性が見せかけのものだったりするので、注意しておこう。
boxcox.net、遠藤武。