ここまで多くの人を観察して気づいたことだが、
人には知識や知性に応じて成長余地があり、
壁を超えられるか否かの実力が定まる。
例えば昨今、生成AIや統計学の話題をあちこちで見聞きするが、
この分野を専門領域として極めて明確に成長余地を出せる人は、
数式や論文やコーディングから実装し、目の前の相手のお悩みを解決できる「作り手」だけである。
あるいはどんなに妥協しても「これらと別の本業がある人」だ。
ChatGPTのユーザーというだけでは、
そもそもドメイン知識(業務の理解)不足で、
大した仕事はできない。
本質は、生成AIで業務をラクにする「成長余地づくり」にあるためだ。
統計学の基礎知識があるというだけでは、
そもそも相手のお困りに適用できず、
大した仕事はできない。
本質は、多変量解析や機械学習や統計的品質管理の考え方を使って、
価値を上げたり推移を予測する「成長余地づくり」にあるためだ。
これには、AIや統計学の外側に向けた知的好奇心や、
AIだけや統計学だけではカバーできないドメイン知識が必要なのだ。
成長余地づくりに持ち込むには、
広く深い知識や知的好奇心が全てであり、
これがまさしく「作り手」の基本的な態度である。
この逆で、
大学や大学院で学位を取った程度で「いける!」と思ってしまうのは、
単に知識不足ゆえの誤解だ。
基礎力ゼロで「生成AI活用!」と言い出すのは、
少し前の仮想通貨ブームと同じ知識不足だ。
いずれも、フットワークの軽さは素晴らしいが、
往々にしてそれ以外には何もない。
現実解。
どうせ何もないのなら、フットワークの軽さと知的好奇心を混ぜ、
素直に自分より明らかレベルの高い人の協力を得ればいい。
基礎知識も、人に対する好奇心も、フットワークの軽さと掛け算すれば身を助ける。
追記。
好奇心と素直さには、かわいげがあるから。
ボックスコックスネット、遠藤武。