「MVVや理念の作り方がわからない…」
「そもそも、自社にも自分にもたいそうな理念などない…」
「自社の事業構造上、理念を作ってもどうしようもない…」
仕組み化を手がけるため、MVVや理念について、
その作成のハードルの高さを本音ベースで相談されることが多い。
そのような場合、どうしていくべきか。
現実解。
実のところ、「大事にしている本音」を一言で表すだけで、まずはわかりやすくなる。
ハードルが高いのであれば、ものすごく低くして構わないのだ。
要は「Valueから作る形で、企業価値・事業価値(=キャッシュ・フローを産む価値)と、価値観(=従業員もお客様も喜ぶ本音目線)を揃えていく」のである。
例えば、トップとして大事にしてきたことが実は「凡事徹底」であれば、その一言をタグづけのように使えばいい。
たった一言でも、行動分析学で言う「先行条件(Antecedent)」として機能し、組織やチームを前向きに包み込めるのである。
行動分析学において、
「先行条件(Antecedent)」
↓
「行動(Behavior)」
↓
「結果(Consequence)」
という具合に人の行動が定まる。
その流れを、「凡事徹底」という考えを大事にしていたなら、そのままValueとして口癖にすればいい。
そうして口癖にしているうちに、「凡事徹底」から派生して、
「これは凡事徹底ではないから変えたほうがいいよね」
「しっかり凡事徹底してくれてありがとう」
「あなたが当社を知る前に、今まで凡事徹底してきたことはなんですか?」
という具合に、ケースを広げることができる。
組織内の普段の口癖や、褒め方や指摘、人材採用や営業にまで活用できるのだ。
まずは一言があれば事足りる。
そこから派生させるもよし、意図的に一言だけにしておくもよし。
追記。
MVV作成業者や自称コンサルは、
一言だけでは商売にならないので、
上記の事実や背景をいっさい言わないだろうけど、
事実としては、まずこの程度で十分だ。
迷ったら試してみる価値は十分にある。
個人レベルでも、自分の一言Valueがあると、心強い。
boxcox.net、遠藤武。