一言多い。

daily3 解釈。

一言多いというのは、実は口先ばかりで行動しないという意味だ。

行動しない人ほど、理由付けのフリをした中身のない言い訳が得意である。

自己肯定感が低い割に偉そうで、やたらと常識から外れることを恐れる点も、共通している。

 

現実解。

そもそも、多数派は生涯ずっと、余計な一言が多い。
これはただ単に他者を威嚇して虚勢を張っているだけだ。
内心は、常にヒヤヒヤしている、完全な弱者なのである。

偉そうなわりに自己肯定感が低く、ろくに本も読まず常識をビクビク恐れ、
言い訳に逃げたり、強い人に告げ口したりするだけの人生も、
一つの生き方であることは否定しない。

そのような生き方は、行動を残して活躍する側からすれば、
強烈な反面教師として非常に価値がある。
「学びました。二度と対等に関わらず、視界に入れないようにしました。」
という材料としてしまえばいいのである。

それが結果として、ビジネスでも組織でも、
社会の高みと低みに分かれるのである。
もちろん、一言多い人は知らず知らずに他人の不興を書う、低い側だ。

 

もしそのような、一言多い側の生き方が嫌なら、
さっさと行動して「完了形」「やりました」をひたすら作っていけばいい。
行動とは「完了させて結果が出た事実」である。

行動の数を重ねれば、事実が多数集まる。
多数集めた事実を、読書を通じて分析し、学ぶのである。

 

例えば、まずは「ToDoリスト」を作って、ひとつひとつクリアしていこう。
同時に、言い訳をToDoリストで上書き消去していこう。
行動の消し込みで、言い訳を消去していれば、
一言多い状態など、事実が集まるおかげで消せる。
一言多い状態とは、ある種の妄想であると言い換えてもいい。

また、行動していれば、どこかで「嫌なこと」を消すか切り離すか、
腹を括って高みにいざなうという局面が必ずやって来る。
成長の結果、もともと関わっていた物事や人について、
「何だか違うなあ、バイバイ!」と感じて行動に移すなら、それは成長の証だ。

「この人はいいところがあるんだけど、もっとこうすればいいのになあ」と感じるなら、
相手が腹落ちして行動や行き方がついつい変わってしまうように、
何度でもあの手この手で、行動と言葉を誠心誠意の愛をもって重ねていけばいい。

このとき、「一言多い」はどこかに消えていて、
「不言実行」や「献身」という形で、
自己愛と慈愛に変わっているのである。

 

この真逆として、ドラマや漫画や小説や映画でありがちな話をしよう。

死ぬ間際に、辞世の句として、
「お前に苦労ばかりかけてごめん、私が馬鹿だった。」
と愛する人に後悔を言い遺す、テンプレート的な役回りは、
あまり自発的に考えず、常識に従って嫌な思いをさせられただけの、
やられ役であると相場は決まっている。

これは「いい話」に聞こえてしまうが、その本質は死ぬ間際にまで一言多く、
一切行動に移せず、成長のないままぼんやり過ごすだけの、
やられ役を続けていたという話でしかない。

こんな生き方を続けたいと心底願う人が、どれほどいるかはさておき、
デイリーレポートを読んでいるあなたは、成長したくてわざわざ読んでいるのだから、
一言減らし「不言実行」と「献身」を頭の片隅に入れておこう。

 

要は、何かが多かったら減らせばいいだけで、
その分、他に仕向けるよう身軽になればいいんだよね。

boxcox.net
遠藤武

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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