数字や現象の裏側にある物事を見極める。
仮に見極められないとしたら、何が理由で見極められないかを明確に出す。
大局観を軸に、常にこれを繰り返すことが、アナリストの仕事。
現実解。
株式、金融商品、エネルギーや貴金属などのコモディティ、
IT業界のサービスや技術…といった市場を調査する、
リサーチアナリストと称されるアナリストの仕事がこれである。
(ここで注意。外資コンサルタントの下っ端の職位はアナリストと呼ばれ、IT分野の現場で業務を分析するビジネスアナリストという立場も存在する。これらはリサーチアナリストと無関係の概念なので、混同しないようにしよう。)
分野によって重要度にばらつきがあるが、統計学、会計学、監査、数学、物理学、心理学、マネジメント、マーケティング、経済学、経営学、法学(民法、商法、会社法、金融商品取引法、租税法、労働法…)、コンピュータサイエンス、オペレーションズリサーチ…といった領域を知っておくことが求められる。
株式市場の場合、分析対象とする企業の業界知識も、常にアップデートが必要だ。
もちろんだが、異業種の業界知識が分析に資することなど、いくらでもある。
この技術は、実は経営者にそっくりそのまま求められる要素のパッケージだと言い切れる。
数字の裏側にどんな実態があるのか、
マネジメントは上手く機能しているのか、
どのような心理状態や経済合理性が良くも悪くも作用しているのか、
リスクマネジメントに何が必要なのか、
新技術や市場開拓に何が必要なのか
…のように見定めて行けば、ここで挙げた領域の知識の重要性は全く尽きない。
大局観とは、こういうことなんだよね。
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遠藤武