正直に言うと、ニュース記事の不用意なつまみ食いなど、
何の意味もないからやらないほうがいい。
本を一冊でも多く読んだほうが、確実に有益。
現実解。
アナリストとしてレポートを日々書いた立場から言えば、
マーケットの動向を読み解くために使うのでない限り、
ニュースなど不用意につまみ食いする必要などない。
本当にニュースを見るなら、
国内外の新聞10〜20紙を比較して、
どのように違いを出しているかを網羅する必要がある。
不用意にニュースに耳年増になる人ほど、
あまりにも狭い範囲しかつまみ食いしていないのに、
さも全てを悟ったかのような、口先だけの論評をしたがる。
例えば自社の売上高が数億円レベルの経営者が、最近話題のニュース記事に踊らされ、ついつい数兆円の売上高に達している企業の経営者と自分とを比較したとしよう。
それが理由で、自社の悪口を言ったり、自分の自信を勝手になくしてしまうことは、「見つめるべき論点をぼやかし、成長する上での素直さを欠いた発想」だ。
他人と比較することに逃げてはいけない。
文字通り口先だけ立派なパターンであり、行動も思考もからきしダメになってしまう。
その程度なら、比較を煽られるニュース記事などつまみ食いしないほうがいいということだ。
成長する上では、的確な比較や、的確な知識引用が重要であることは、論を待たない。
自分の自信を無くす比較ではなく、自分の自信をつけて成長するための比較が重要だ。
そんな的確な比較は「ベンチマーク」という立派な言葉が付いている。
せっかく読むなら、ベンチマークに活用できる本を読むほうが、有益なんだよね。
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遠藤武