実のところ、目的外使用は知的生産の本質だ。
お分かりの通り、
秘密保持契約や信頼の下で知ったプライベートな情報の転用・横流しのような、
頭が悪くても出来る類のセコいパクリや情報漏洩のことでは、断じてない。
ひとつの物事を、使用方法として想定していなかった仕組みとして、
組み替えて活用するということである。
例えば、
大企業での経営戦略やDXのすったもんだの内幕を具体的に知っている人が、
その知見を中小企業やスタートアップの成長に使うのであれば、
それも立派な「組み替えて活用する」だ。
その逆もまた真である。
平たく言えば「転用」「流用」ということになるが、
ただ単に転用・流用するだけではパクりでしかない。
既存の知識は、編集や再構成や引用が適切に行われないと始まらない。
追記。
更に「そうだったらいいのにな」という素朴すぎる本音が、
必ず含まれる点が、知的生産ということ。
boxcox.net、遠藤武。