循環。

daily8 少数派と多数派。

トレンドを時代を追って10年ごとに見ていくと、

循環して似たサイクルを繰り返している。

景気循環論はその典型例だ。

それ以上に、特定の業界やジャンルが落ちぶれていく様子は、

10年以上前から予見されていることは少なくない。

テレビ業界が多数派向けになり退屈でガタついていた状況は、

当時のトッププロデューサーが90年台前半で危惧していた。

既に大衆化が始まっていたんだよね。

令和の今はメディアが完全に個人化しきった。

だからこそ実力と基礎力が露呈してしまった。

 

実力がイマイチのわりに祭り上げられてしまうと、

いくら売れてもどこかで怖さがへばりつく。

そうすると嘘をつかないと成り立たなくなる。

SNSが炎上するのは、少し前は美味しい炎上芸で済ませられたけれど、

今はただのチンピラと同じレベルにまで成り下がった。

これは単なる実力不足であり、当人は本当はそれがバレるのが怖いんだよね。

こうなると勇気が蛮勇に成り下がってしまい、

本音を醜く出すしかなくなる。

蛮勇に成り下がるくらいなら、

勇気を出して事実を認め、

上に遠くに飛んでいくしかないんだよ。

「うわっ!醜い…同じことを繰り返して馬鹿じゃないのか」

そう感じたら、自分が勇気を出して世界を広げるチャンスだ。

 

誰かが淘汰されるというのは、全体から言えば進化の入り口なんだよね。

そうやって後から脳を発火させたもん勝ちだと思えば、

二番煎じ三番煎じは、二周目三周目の大号令だと言っていい。

「強くてニューゲーム」のような、最初からレベル50とか99まで育った状態だ。

参考書だって二周も三周も繰り返したところから学ぶのだから、

誰かを参考にしてしまう循環があってもいいんだよね。

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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