「コンサル」「元コンサル」が嫌われる理由。

daily8 少数派と多数派。

「コンサル」「コンサルタント」「コンサルティング」の経験者やそう名乗る人には、

絶望的なほどのレベル差や格差が存在している。

そのせいでコンサルは嫌われるようになったのだろう。

 

自分の仕事は仕組み化によるグロースハックであるため、

客先である企業経営者が「コンサル」と名乗る業者から受けたダメージや失敗について、

回復に導いて成長軌道に乗せるということも数多くある。

 

そんな経験から見えている事実を挙げると、

・「コンサル」を名乗る人の99%以上は事業や組織の立ち上げやマネジメントや成長を全く経験していない

・従って事業運営を走らせるための一次情報が全くなくほとんどが下請け仕事しかしていない

・コンサルの大多数の内容は業務代行(ITシステム導入代行、マーケティングと称したウェブサイト作成代行、モヤっとした事業計画書作成代行、税務代理や監査どまり)でしかない

・内資の中小企業向けコンサル会社(若手時代に売上や粗利で人事評価されるコンサル会社や、外資出身者がいない企業)出身者はそもそも実力不足

・仮に成長を経験していても、ごく小規模(年売上高数千万円から数億円)どまりで断片的である

・中小企業向けコンサルだと年売上高数十億円や百億円から数千億円やそれ以上の一次情報を知らず、全体像の事実や洞察が穴だらけで実力不足

・外資コンサルティングファームや外資投資銀行の出身者が独立して作ったコンサル会社であっても、どう贔屓してもレベルの低い人材しかいない大企業の客先の言いなりの場合、同様に実力不足のハズレルート

・この場合、仮に年売上高数十億円や百億円から数千億円やそれ以上を知っていても、商品やサービスを建て付けて小規模オーナー企業は成長に導けないし、そもそも大企業向けにもコンサルとしての立ち位置が築けない下請けで終わる

というように、結果的に「実力不足」でしかない事実が残る。

 

現実解。

要は実力がないから、コンサルや元コンサルを不用意に名乗っている層は嫌われるのである。

明確に実力の有無を測ることでしか、この問題は解消しきれないと受け入れよう。

 

追記。

ストレートに言い切ろう。

商品・サービスや組織のゼロ立ち上げを経験して、ゼロから年売上高2桁億円半ばまで短期間で成長に導き、かつ年売上高数百億円から数千億円レベル以上の組織の内情と数値(キャッシュフロー、原価管理とSCM、ITシステム、マーケティングとマネジメント)を一次情報として扱っていることが、この競技のプロの下限だ。

何も、経歴オークションのような退屈なことをしたいのではない。

スタートアップや新規事業立ち上げの一次情報や、戦略コンサルティング会社出身者のうち上位の事例や、30代までで抜きん出ている人を見定めていくと、そのような下限が自ずと浮き彫りになるのである。

平社員を経てサラリーマン経営者としてファイナンスやマーケティングだけ経験した、お飾り程度の人材というのは、そもそも一次情報が足りないために、サラリーマンだった事実を強引にでもunlearnするしかない。

コンサルを名乗るも営業件数や粗利を若手時代から負わされ、キャッシュフロー(事業価値評価=バリュエーション含む)すら扱えず数字に弱いというのは、最初から戦力外だ。

コンサルを名乗るもITシステム導入代行経験しかなく、実際の事業の成長やマネジメントがからきしだという人は、そもそも入口の時点で代行業者どまり。

これらは、キャリアを上方向に変えてunlearnしない限り、これらはずっと尾を引いてしまう。

20代から統計モデリングとバリュエーションを経験した、30代早々にこの下限を全てクリアした立場から言うと、「本来は競技人口がものすごく少ない極めてレアな分野なんだよ」という事実を素直に認めるしかない。

 

追記の追記。

そのような経験をした上司にサラリーマン時代に引っ張り上げられたが、その元上司はとある最大手の飲食業に出戻りし、異例の出世を遂げている。

結局は、ニッチに動くしかない。

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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