地位が上にあがればあがるほど、
「騙し騙し」というスキルが重要になる。
「騙し騙し」が必要なのはしごく当然で、
意図的な「騙し騙し」そのものが重みを帯びてくるということだ。
そもそも、
いちいち感情を振り分けるに値する物事など、
本音で言えば世の中にそう多くはない。
本当に大事な、
心底ドキドキワクワクすることだけに、
感情を徹底して振り分けることが鉄則だ。
「そうは言っても…」
というチカラのない声が聞こえてきそうだが、
そのためにこそ「騙し騙し」という言葉がある。
騙し騙し、退屈な仕事を効率化して、面白くする。
騙し騙し、現状から離れて、新天地に歩んでいく。
具体的な方法など何でもいい。
なりふり構っている時間はない。
非常識にも関わらずドキドキワクワクすることからでいい。
そうやって矛盾を許容したところから、
あなたの本当の人生が始まる。
矛盾や失敗を直接的に指摘してばかりというのは、
頭を使わなくてもできるし、
何よりスケールが小さくなる。
そもそも、
無意識のうちに「騙し騙し」を使って、
現状維持するなんて、
誰でもできるでしょ?
「この人は利口ぶってるだけのバカ丸出しだな…」
という人なんて現状維持しかしてないでしょ?
それよりも、本を読んで、
思考して行動して、
その上ですっとぼけてバカに徹するほうが、
自発的に「騙し騙し」で動ける。
「騙し騙し」とは、
自分が成長するための、
能動的で建設的な「ワガママに見えないワガママ」なんだからさ。
成長し続けている人は誰だってやっているよ。
むしろそれがその人の世界観にすらなっている。
世界観に同調して、
「最高!」「すごい!」「面白い!」
と言ってくれる、
「騙し騙しが不要な人」と一緒に行動しなきゃ。
現実解。
「騙し騙しが不要な人たち」と関わるためにも、
どうでもいい人や物事については、
主体的に「騙し騙し」すっとぼけて関わればいい。
それだけで、少しでも気楽に過ごせるし、
何より壁を越えて成長できて、
最後に笑うことができる。
boxcox.net、遠藤武。