ビジネスでは確率は、ズルく使われる。

daily9 大前提。

ゲームセンターや古本屋に置いてあり、

PS5やSwitchやダイソンの掃除機などが景品として取れる、

「クレーンゲーム機」の抜け穴が動画でバレた。

実際は確率を「1000分の1」のように設定する仕組みなので、

まず景品が当たることなどないのだが、

内部のソフトのバージョンによって、

クレーンの操作ボタンを押しっぱなしにしていると、

カプセルをそのまま長めに掴み、

引き寄せて取れるというバグだ。

掴んだカプセルを離す確率の設定が変わるわけではないのだが、

物理的に確率設定を無視できてしまうのだ。

 

実のところ、

こうやって客先を目先の数字で騙すようなケースは、

必要最小限の保険やヘッジ策を除いて、

ほとんどが「だまし」であり、

小学生でも「ズルい!」と感じるはずだ。

景品が当たるゲームでこの具合ということは、

ギャンブルはその最たるものである。

20代でどっぷり統計学に関わってきている立場としては、

それもそのはず、純粋に確率で決まる物事は、

そもそも実力という要素が変数に関わらないと気づいてしまう。

ということは、

「だまし」の要素でしか勝負できないのである。

暴利をむさぼるやり方が、

動画サイトの拡大ですぐバレるようになった。

これと同じく分不相応に荒稼ぎする、

オンラインサロンや情報商材やビジネス系自己啓発なんかも、

実力不足で毛並みが悪くなり、

悪評しか残らなくなってしまった。

「その分野一本槍」で矮小化して、

時代から取り残されてしまったんだよね。

 

確率を超えた実力の話。

大学とそれ以降での英強かつ数強というキャリアは、

やっぱりただひたすら強い。

どの世界でもテクノロジーと弁論を操れるからだ。

それらがキャリアにおいて無い状態だと、

日本の基準でうまく行っても、

そのあとヘナチョコ化してしまいがちだ。

やたら田舎の受験生のノリで騒ぎ立てたり、

やたら「海外では〇〇だから」と騒ぎ立てたりと、

過去の栄光頼みの人がSNSで順次落ちぶれていっている。

それだけ実力の定義が入れ替わっている証拠だ。

否、入れ替わっているというよりは、

単に勉強不足のまま大学時代までとサラリーマン時代を過ごしただけだ。

知的にゴリゴリかつヒリヒリする経験が大学までやそれ以降で得られず、

知能が下がったと感じる生き方は、

ストレートに言うと時間の無駄である。

知性が下がる年功序列で過ごす人もいれば、

知性が一目置かれる分野で育ち続ける人もいる。

世界レベルで実力がある人が勝ちやすくなったから、

実力がないのに(ビジネスだけで)売れてしまった人が、

淘汰に焦っているだけなんだよね。

 

現実解。

ビジネスでは確率は、ズルく使われる。

嫌われるか好かれるかは、文脈しだいだ。

だからこそ、実力がある上でレールから外れられると、確率を超えて強い。

ゲーム機の設定より、実力が上回るほうがエキサイティング。

 

追記。

実力がありすぎて「ズルい!」と言われるくらいになろう。

boxcox.net、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。

↑詳しい自己紹介は上記リンクを参照。

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