行動のスピードで、壁を超えられるか否かが決まる。

daily14 壁。

ありがちな話をしよう。

壁を超えられず堂々巡りする場合、スピード不足で失敗しているケースは数多い。

その理由は簡単で、スピードが早いという、誰の目にもわかるやる気だからである。

 

シンプルに言い切ろう。

特にスタートアップベンチャーは、スピードを出してナンボだとわかりきっている。

これは単に、やる気があるということだ。

既存企業が苦手とする分野について、

得意技でスキをついて、

スピードでかっさらうのだから、

非常識さのスリリングで、単に面白いに決まっている。

やる気が出るのは当たり前だ。

だからこそ、はつらつとしてモチベーションの高い優秀なメンバーが集まり、

さっさと失敗から学んで淡々と先に進んでいくのだ。

 

これと逆で、スピードが遅いベンチャーというのは、やる気のない零細企業だ。

「拙速は巧遅に勝る」という言葉があるが、

スピードが遅い場合はこれをわかっていない。

せっかく得意技があるのに、

スリリングのかけらすらなく、

つまらない常識を優先して遅くなろうものなら、

既存の稟議を通す大企業に、お金のチカラで必ず押し負ける。

スピードの遅いベンチャーとは、

全てにおいて不利であり、

狩りの下手なライオンや、足の遅いチーターのようなものだ。

要はただの中小零細企業どまりである。

 

もっと言えば、常識的な発想とは現状維持である。

現状維持とは、自分から何も考えず言われたことだけやる、壁を越えられない人の特徴だ。

単にやる気がないからこそ、現状維持しても、何も思わない。

これは自分から成長余地を捨てているのであり、

こういう企業ほど、常識に溺れて、スピードがとても遅い。

最悪のケースで言えば、

新しいことをやるためにアポイントメントを取ろうものなら、

幹部が平気で3週間後や1ヶ月後の日程を出してくる。

彼らは現状維持でスピードを遅くやっているとわかるのだが、

これでは絶対に報われることはない。

スピードが遅かったり、スピードの遅さを周りに伝染させる場合、

その企業や人と関わっていると、確実に実力も運気も下がる。

スピードが遅いからこそ堂々巡りしてしまい、

同じく堂々巡りグセのある残念な人しか残らないのだ。

 

現実解。

確実に壁を超えて報われて欲しいからこそ言い切ろう。

まずスピードを出していける環境づくりや、

スピードを大事にする人とだけ動こう。

スピードが遅い場合は、その人と関わるのをやめよう。

そうするだけで、全く違った世界が広がることを約束しよう。

実力が低い場合は、スピードでやる気を見せる以外にない。

実力が高い場合は、スピードを出せて当たり前である。

もちろん超例外的に本当に難航するケースもあるが、

そんなケースはプロなら100回に1回あるかないかの超レアケースだから、

その場合には堂々としていればいい。

逆に、さして実力もないのにノロノロとしている場合、

そんな人や組織と関わっても、

何も得られるものはないと覚えておけばいい。

ボックスコックスネット、遠藤武。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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