ありがちな話をしよう。
壁を超えられず堂々巡りする場合、スピード不足で失敗しているケースは数多い。
その理由は簡単で、スピードが早いという、誰の目にもわかるやる気だからである。
シンプルに言い切ろう。
特にスタートアップベンチャーは、スピードを出してナンボだとわかりきっている。
これは単に、やる気があるということだ。
既存企業が苦手とする分野について、
得意技でスキをついて、
スピードでかっさらうのだから、
非常識さのスリリングで、単に面白いに決まっている。
やる気が出るのは当たり前だ。
だからこそ、はつらつとしてモチベーションの高い優秀なメンバーが集まり、
さっさと失敗から学んで淡々と先に進んでいくのだ。
これと逆で、スピードが遅いベンチャーというのは、やる気のない零細企業だ。
「拙速は巧遅に勝る」という言葉があるが、
スピードが遅い場合はこれをわかっていない。
せっかく得意技があるのに、
スリリングのかけらすらなく、
つまらない常識を優先して遅くなろうものなら、
既存の稟議を通す大企業に、お金のチカラで必ず押し負ける。
スピードの遅いベンチャーとは、
全てにおいて不利であり、
狩りの下手なライオンや、足の遅いチーターのようなものだ。
要はただの中小零細企業どまりである。
もっと言えば、常識的な発想とは現状維持である。
現状維持とは、自分から何も考えず言われたことだけやる、壁を越えられない人の特徴だ。
単にやる気がないからこそ、現状維持しても、何も思わない。
これは自分から成長余地を捨てているのであり、
こういう企業ほど、常識に溺れて、スピードがとても遅い。
最悪のケースで言えば、
新しいことをやるためにアポイントメントを取ろうものなら、
幹部が平気で3週間後や1ヶ月後の日程を出してくる。
彼らは現状維持でスピードを遅くやっているとわかるのだが、
これでは絶対に報われることはない。
スピードが遅かったり、スピードの遅さを周りに伝染させる場合、
その企業や人と関わっていると、確実に実力も運気も下がる。
スピードが遅いからこそ堂々巡りしてしまい、
同じく堂々巡りグセのある残念な人しか残らないのだ。
現実解。
確実に壁を超えて報われて欲しいからこそ言い切ろう。
まずスピードを出していける環境づくりや、
スピードを大事にする人とだけ動こう。
スピードが遅い場合は、その人と関わるのをやめよう。
そうするだけで、全く違った世界が広がることを約束しよう。
実力が低い場合は、スピードでやる気を見せる以外にない。
実力が高い場合は、スピードを出せて当たり前である。
もちろん超例外的に本当に難航するケースもあるが、
そんなケースはプロなら100回に1回あるかないかの超レアケースだから、
その場合には堂々としていればいい。
逆に、さして実力もないのにノロノロとしている場合、
そんな人や組織と関わっても、
何も得られるものはないと覚えておけばいい。
ボックスコックスネット、遠藤武。