「世の中には、似て非なるものが結構あるな…」
キャリアにおいて、そう思ったことはあるだろうか。
あちこちに似て非なるものがあると気づけたら、壁を超えやすくするチャンスが得られる。
私がファーストキャリアにしたデータ分析は、似たようなポジションでも立場がガラリと異なる。
統計学は、機械学習・多変量解析を用いた将来予測や洞察出しで最強と言われるが、
これらの習得コストと重要さの割に、組織内での権限が得られないという事実がある。
いくらキャリアと知見を重ねても、CxOクラスどころか一兵卒のままなのである。
会計学は、複式簿記や会計基準や租税法の知識で財務諸表を作るだけでは退屈だが、
これらと統計学を駆使したFP&Aは、組織内での権限も待遇も非常に良い事実がある。
FP&Aのキャリアを一度でも得られれば、そこらのCxOより権限が強いのである。
同じ「データ分析」という分野にも関わらず、この差はなんだろう。
これは単なる商習慣であり、そのポジションに対する依怙贔屓だ。
似たようなことをやっているにも関わらず、立場がガラリと変わる。
転職が当たり前になり、待遇を良くしたいというなら、似たものどうしの中から、より良いものを選ぶようにするといい。
現実解。
「報われない…」と壁を感じている場合、似て非なるものをとっかかりに、
別な角度から光を当ててみると、あっさり解決することは数多い。
ノロノロやるより、あっさり淡々と片付けるほうがいいのである。
ボックスコックスネット、遠藤武。