外資企業の転職に関わる人は、転職先を探している候補者と、移籍先を提供する外資のヘッドハンターだ。
ポジションが経営寄りであれば、外資転職の候補者は「押しも押されぬトップ層ばかり」だが、外資のヘッドハンター人材は「上位ではあるが、平均未満も混ざる」という、面白い矛盾がある。
たまに混ざっている平均未満のヘッドハンターは、転職先を探している候補者を「ただの商材」と思って適当に接する人が多い。
こういう日本人ヘッドハンターは、世界の大学の序列はおろか、日本の大学の序列さえもまともに知らない。
要は「商材のスペック」すら見定めることができない、残念な営業マンということになる。
そもそも「商材」とみなしていることが言動からバレている割には、バレていることを自認しないのだから、むべなるかな、と言うべきだろう。
実のところ、このように「知的好奇心も知識欲もなく、立ち居振る舞いも残念で、知識層とはお世辞にも言えない、コンプレックス持ちのバイリンガル」は少なくない。
彼らは日本語と英語のバイリンガルで、海外の大学で学位を得ていることが多い。
とはいえ「勉強ができず日本の有名大学に行けないから、北米の中堅大学に行った」という、日本で言えば「平均より少し下」と自認する層に過ぎないケースが混ざるのである。
現実解。
海外で学位を取った人に「日本から逃げた」という感覚が残っているケースがままある。
「海外すごい!」という猫騙しに、何でもかんでも踊らされないようにしないとね。
boxcox.net、遠藤武。