「留学」の本音

daily0 本音たち。
留学には、格差がある。

(職歴と関わるため、以下のいずれにも大学院は含まない。)

【ケースA】
・語学留学・交換留学
→教育水準(または現在所属する学校のレベル)に応じて、成果と意味が全く異なる。
・日本の大学受験から逃げた海外中堅大学入学
→アカデミックスキルと教養が中途半端で残念なことになる。

【ケースB】
・日本の教育制度に違和感を抱き、海外のトップ校(大学より前の段階もありうる)に行く
→風雲児または海外移住組の誕生。
・高校卒業後、海外の有名大学に入学する
→今も昔も一握りの、正統派優等生。

【ケースA】と【ケースB】には、知的好奇心に明確な差が出てしまい、全く別物である。

自分や文芸や科学や社会と本気で向き合うのか、そうでなくても出来てしまう物事にばかり集中しているのか、ひいては知識層であるか否か、という違いだ。

これは、日本の大卒に明確なレベル差があることと全く変わらない。

【ケースA】のような「自尊心の明らかに低い、非知識層でしかない層の留学経験者」は、日本語圏に決して少なくないという事実を知っておこう

こういう層は、
・自分が一歩引いて誰かをアシストすることに長ける丁寧な人
・自分の中途半端な体験とステレオタイプばかり強調する迷惑なビヘイビアの人
の真っ二つに分かれる。
(聡明な人はお気づきかと思うが、後者は迷惑な時間泥棒かつモチベーション泥棒だ。)

きょうびすべきことは、「国際派」という雑な一括りの視点を捨て、その中にも明確な資質やヒエラルキーがあることを認めることである。

「何が何でも留学!」は、率直に言ってレベルが高いと言えない。

【ケースA】のように、価値判断や自分との対峙に頭をつかうことを放棄して逃げてしまっては、留学するだけ時間のムダだ。

せっかく時間と心血を注ぐなら、老若男女問わず、知識層であることを真っ先に選ぶほうが、トータルで見てもお得な学歴という話なんだよね。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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