くじゃくは飛んだ。

daily0 本音たち。

『くじゃくは飛んだ』とは、ハンガリーの作曲家コダーイ・ゾルターンによる変奏曲として広く知られる。

ハンガリー民謡の歌詞と楽曲を元に、国民的詩人のアディ・エンドレをしたため、
コダーイが民謡を変奏曲に仕立て上げることで、第二次世界大戦時の圧政に対する抗議を行った。

吹奏楽からオーケストラまで、さんざん聞いたこの曲から教わったことは数限りないが、
特に言えるのは、作品を作り続ける音楽家や文学者や芸術家は、
権力に対して堂々と抗議していいという点だ。

税金から報酬を受け取る公人の分際で、民衆の抗議を聞こうとしない政治家は、
一発で永久追放に出来るシステムを用意してしまえば事足りる。
それが嫌だと言い出すなら、税金から拠出して国境線にでも住まわせておけばいい。
(更にそれが嫌なら、民間企業を自分で作ればいい)

芸術は自由のためにあると常に言い切り、
自由のためには、民謡のように「聞いたことがあるモティーフ」を掘り下げ、
事実をかき集めながら想像を膨らませていき、多くの人を勇気づけるのだ。

表現したりものを書いたりすることで勇気づけられ、心の自由が担保されるとすれば、
それは「思考が整頓され、表現の置かれた文脈が抗議につながる」ためだ。

芸術を通じて抗議することは、通りいっぺんの抗議という理屈を超えて、ただほれぼれするからこそ、メッセージが生き残るんだよね。

遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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