「仕組み化」への本音

daily0 本音たち。
いくら仕組み化して、いくら便利になろうとも、「仕組みを作る側」に回れず、型にはめられてしまうならば、仕組み化など面白くもなんともない。
テンプレートやルーチンやルールに従うだけでなく、テンプレートやルーチンやルールを作る側に回ってこそ楽しい、ということである。

効率化を果たして時間を増やせたことに心底感謝し、仕組み化のありがたみが活きてくるのも、このときだ。

まず大切なのは「出来るだけ楽に頑張れるように、仕組み化する」ことだ。
頑張ることは誰でもできる。
だからこそ、その精度を上げるのである。

個人で物を書くときの環境や文献探しのフローでもいい。

組織立って効率的に文書を作成するときのプロセスでもいい。
組織の現状を分析し、それを集約して望ましい方向を数字から策定していく方向付けでもいい。
皿洗いや洗濯を、どうやって分担したり、機械を導入したり、外注に出したりするかを探ったっていい。
(自分が面倒と思っていることが、他の人にとってはそれほど面倒ではないことは多々ある!)

何かをコントロールする上で、物事を定義し、望ましい状態を作り出すことが仕組み化の全てである。
腕利きのプログラマが昔から繰り返しているように「あー面倒くさい、こうやったら楽になるかな」という、ぐうたらな発想が大事だ。

仕組みの中に埋もれていると、全体像が見えないどころか「全体像が実は虚像だった!」という状態に出くわしかねない。
自分から仕組みを作るべく、学び出したり情報を集めたりしてみるといい。
仕組みを解きほぐし出すと、一気に視野が広がるんだよね。
遠藤武(えんどう・たける)
グロースハッカー。
endoutakeru

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■遠藤武のやっていること■

・経営トップ向けに「仕組み化」のプライベートアドバイザリーを手がけています

・中央経済社『旬刊経理情報』誌にて、仕組み化とデータ分析に関する見開き2ページ連載記事を、2022年7月より月2〜3回ペースで執筆しています
(2024年8月に50回を超え、書籍化企画を進めています)

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