論理的であることを優先するあまり、人間の存在を軽視してしまうことが多々ある。
論理とは人間が作った仕組みに過ぎない。そんな論理という道具を扱うのは、もともと感情的であり、過ちも犯す生き物である、人間だ。
この事実を忘れてしまうと、論理が成り立っていない状態を「論理的」だと誤認してしまう。
仕事でイラついていたり、周囲との人間関係が悪化していたりするとき、
あなたがいかに論理を振りかざして正論を言おうとも、
論理的な結果を得ることは非常に難しい。
このとき最も愛でるべきは、非論理的な人間の本性だ。
瞬間風速的であれ、中長期的であれ、何らかの誤解や非論理的な要素は、誰しも生じうる。
そのように感情をセットして準備し、おおらかに立ち振る舞うほうが、
実は論理的に状況を網羅していることになるんだよね。