Excelでの事務作業を効率化・自動化する手段としての、
個人デスクトップ上に限定したプログラミングであれば、
実務上は「ウェブ上からVBA等のサンプル事例を集めて、組み合わせる」だけでほぼ事足りる。
その際の注意点は、
・Excel関数をメインにし、関数で解決できない要素の解決にのみVBAを使う
・自動処理するファイルのセルや名称がズレていないか確認できるようにする
点に集約される。
こう言うと「けしからん!ちゃんと開発しろ!」と、
真面目な声が聞こえて来そうだ。
その通り。開発も、車輪の再開発も、技術活用には大事である。
統計モデルを構築・実装しビジネスを起こした立場として、
この視点は痛いほどよくわかる。
とはいえ、個人デスクトップ上のExcel作業の効率化は、
付加価値のない面倒ごとを消すための、
上位互換する仕組み化である。
スピードをどれだけ上げて、
付加価値のない要素をどれだけ削れるかが勝負だ。
第三者へと技術力を提供する、
付加価値売りとは真逆だ。
ということは、使えるものをさっさと使い回せばいい。
リスクをヘッジするために、
最低限、挙動がわかる範囲のシンプルなVBAだけ使う。
例えばVBAで自動化する要素は、
・特定フォルダ内の指定ファイルを開く
・シートとセル位置を選択する
・データをコピーして貼り付ける
という、Excel関数では困難な動作にとどめ、
ほかはExcel関数やピボットテーブルなどでカバーする。
このようにリスクを限定しつつ、
使える物事を使い回して、
リターンを得るようにすればいい。
巧緻が拙速に追いつけないと言うが、
「巧く速く」がいいに決まっている。
とすれば、愚直に勝てる得意技だけに絞ることが、
まず大事なんだよね。
現実解。
面倒ごとは、さっさと減らしたもん勝ち。
boxcox.net、遠藤武。