「あーあ、この人はすごく実力があるのに……」
「あらら、この人はもっと活躍できるのに……」
数多くの人と仕事をする中で、
惜しい人の特徴が浮き彫りになった。
一言で表すと、
「ロジカルすぎて、ボケられない」
の一点に尽きる。
ロジカルなままでいると、
自説を世の中に出すことができない。
それだけだと、既成事実の追認どまりだ。
既成事実を解きほぐして学ぶにも、
相応の知性が必要なのだが、
その先に進めないまま、
日の目を見ないというのは悲しい。
とすると、
100人いるうちの1人にピン!と来てもらう、
偏見やすっとぼけが必要になるのだ。
実力がない素人の分際でボケるのは、
ただバカな炎上騒ぎであり、
自己愛の肥大でしかない。
そうではなく、実力がダントツにある人が、
自分の実力ベースの影響力を行使して敢えてボケるのは、
自己理解がそうとうできているタイプか、
シンプルに自分のチャームポイントを出すタイプか、
究極の二択である。
あなたがどちらのタイプかはさておき。
一定レベルを超えたら、
意図的にボケてチャーミングになり、
自己理解をさらに深める必要が出てくる。
「あの人はそうとう実力があるのに、あのようなくだけた言い方もするのだな」
そう思ってもらえたら、一発で記憶に残る。
何より退屈しない。
現実解。
媚びる必要など一切ないが、
自分も相手も気楽に過ごすために、
ボケ役に回るのは、
実力がある人が更に実力をつけるための、
必須科目だと言っていい。
追記。
石頭じゃ忘れられて終わりだよ。
boxcox.net、遠藤武。