FP&Aや管理会計、統計学、マーケティングといったデータ分析のキャリアは、
あちこちで破壊と再生を促し、既存の体制を作り変えている。
淡々と続けて移籍・転職していれば、それ相応のレベルにまで成長できる。
外資企業のマネージャーレベルで、年収1200〜1500万円くらいであれば、40代の入り口にはあっさり届くはずだ。
一般に、FP&A(ファイナンス)や管理会計はCFOを、統計学は研究職を(分析基盤のシステムであればCIOを)、マーケティングはCMOをそれぞれ頂点とした「別分野」とみなされてきた。
それゆえに、キャリア上もあまり動きがなく、職位を上げづらかったのが実情である。
いっぽう、データドリブンが当たり前になると、単純な分類は揺らぎ始めた。
ファイナンスに統計学の視点が必要になったり、マーケターにCTOやCIOの視点が必要になったりと、1つの素養だけではない、多様な視点が自ずと求められている。
CFOもCTOやCIOもCMOも、もはや垣根がないのである。
これに伴い、新規事業立ち上げやスタートアップベンチャーでの急成長の経験が珍重され、多様な視点のある人が重用されるようになった。
少し前であれば、外資の戦略コンサルティング会社による3ヶ月程度限定の(今となっては少し古臭い)プロジェクトでやっていたことを、
多様な視点を持つメンバーで、定点観測的に実行するように変わっていったのである。
結果として、いずれの分野も人不足に陥っている実情は、強調してもしすぎることはない。
データ分析ポジションが、あっさり年収1200〜1500万円に達するのは、当然の流れだと言える。
現実解。
情報革命・IT革命と言われて四半世紀以上が経つが、
実は今まさに産業革命に匹敵することが起こり続けているのである。
この状況にぶら下がって、インチキや美辞麗句を言い出す人に引っかからないようにしつつ、
実力をつけていけば、自分の立場を上げていくチャンスはあちこちにある。
追記。
独立したい人や、経営者の場合、データ分析から逆算し、CFO,CTO/CIO,CMOの視点を得てしまえば、成長のきっかけを全てカバー出来るようになると言ってよい。
boxcox.net、遠藤武。